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ページ18

「っん……ふ…」



両方の手首を片手で掴まれ、そのままドサッとソファに倒れ込む。



目をうっすらと開けると見えるのは赤い瞳。



思わず、このまま葛葉くんに食べられてしまいそうな感覚に陥った。



比喩とかじゃなくて、本当に。



「ん、ぁ……はっ…く、るし…」



何分続いたか分からない口付けが終わる。



でも、葛葉くんは終わってくれなかった。



まだ息を整えている途中なのに、再び顔が近づいてきて、はむ、と下唇を噛まれる。



「ぇ……」



はむ、はむ。



優しく啄まれる唇。



できるだけ牙を立てないように、と気を使ってくれているのが伺えた。



「…んぅ……」



(なんか…ムズムズして恥ずかしいな…)



キスみたいに必死になっている訳でもないから目も瞑れないし、だからといって目を見つめることも出来ない。



両腕を頭の上に持っていかれて、指がするりと絡まる。



甘くて溶けてしまいそうな雰囲気に、身も心ももたなくなってきた。



「葛葉くん…はずかし……」



「…嫌?」



「や、じゃないけど…」



嫌じゃない事を伝えると、葛葉くんはにやりと笑って再び口を付ける。



今度は唇じゃなくて、首元に。



普段は髪で隠れるような場所に、ちくりとした痛みが走る。



「いっ……」



痛みに耐えるように瞑っていた目を開けると、葛葉くんは満足気にこちらを見つめていた。



「俺これでも怒ってるの分かってます?」



「分かってます…」



「っ…んな顔すんなよ…」



「……ごめんね…葛葉くん…」



「…Aは悪くねぇよ。ほら、おいで」



広げられた腕に飛びつくように抱きつく。



どく、どく、どく、と少し早い鼓動が伝わってくるのがわかる。



「次からは俺のこと呼べよ」



「うん」



「はいよろしい」



「へへ、ありがとう」



お礼に、と葛葉くんの首元に軽いキスを落とす。



普段はこんなことしないけど、怒らせちゃったお詫びというかなんというか。



「〜っ…バカなの!?」



「いきなり!?酷いなぁ…」



「…襲われたいんですかって」



「え、違っ…や、違くないけど……ちが…え、ちょ、葛葉くん…!?」



また2人でソファに倒れ込んだ。







.







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hs - こんにちは!r18の作品のURLをコメント欄に貼ってもらえませんか?どうしても見れないので…これからも応援してます! (2022年9月17日 7時) (レス) @page50 id: 44092dc9d2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - のんちゃんさん» ありがとうございます! (2022年8月6日 23時) (レス) id: 35e1b11f9c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ルカさん» 恐らく年齢設定の問題だと思われます…。18歳以上だと見れると思います…! (2022年8月6日 23時) (レス) id: 35e1b11f9c (このIDを非表示/違反報告)
のんちゃん(プロフ) - スゥッ……久々にみた…てぇてぇ死んだ…………ありがとうございます┏┛墓┗┓ (2022年8月5日 8時) (レス) @page49 id: bbcbbc772c (このIDを非表示/違反報告)
ルカ - 作品一覧を見ても全3件となっているのにr18の作品だけ非表示になってるんですけどどこで見れますか? (2022年7月16日 3時) (レス) @page27 id: 718c8c65a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:   
作成日時:2021年11月15日 0時

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