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ページ17

「ホテル……?」



「…ですー……ね…」



「…Aが…?」



「…私が」



「……俺じゃない他の男に?」



「葛葉くん以外の男に…」



じーっと見つめながらジリジリと問い詰めてくる葛葉くん。



先程指を握ってしまったのが仇となり、離れるに離れられない状況となってしまった。



「で、でも何かされたわけじゃなくって…ね…?」



別に田中くんを庇う訳では無い。



むしろさらに苦手になった。



なんだけど…今は私の身が危険というか…。



腕を掴まれただけで、あとは何もされていないことをちゃんと伝えないと、葛葉くんがどうなってしまうのやら。



「へぇ…ほんとに?」



「うん、ほんとに!ただ腕をちょーっと掴まれたくらいで…」



「はぁ?腕を掴まれた?」



「うっ…えーと…あの……」



「どこ?」と私の腕を掴んで袖を捲る葛葉くん。



そしてぺたぺたと腕を触る。



そんな触らなくても…ってくらいに。



すると、ぴたりと葛葉くんの動きが止まった。



「……痕」



「あ、と…?」



「痕、ついてる」



「あ…」



葛葉くんの手の先を見ると、確かに私の手首には赤い痕が付いている。



恐らく、田中くんに掴まれた時に付いた痕。



私もこれには気づいていなくて、思わず「あ…」と声がこぼれる。



「…どんだけ強く掴んだんだよアイツ」



「割と強かったのかも…」



「……」



「葛葉くん……っ…!」



葛葉くんは私の手をするりとすくい上げて、手首に小さくキスを落とした。



驚いて彼の目を見る。



「…こんなんじゃ、消えねぇけど」



「ふふ…うん…。でも、嬉しい…」



2回、3回。



何度も落とされるキスに段々と恥ずかしくなってくるけれど、葛葉くんはやめてくれない。



手首、腕、二の腕、それから頬。



「ちょっ…どさくさに紛れてっ…!」



「ふっ…いいじゃん」



「〜っ…ずるい…」



そのまま唇が触れ合った。

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hs - こんにちは!r18の作品のURLをコメント欄に貼ってもらえませんか?どうしても見れないので…これからも応援してます! (2022年9月17日 7時) (レス) @page50 id: 44092dc9d2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - のんちゃんさん» ありがとうございます! (2022年8月6日 23時) (レス) id: 35e1b11f9c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ルカさん» 恐らく年齢設定の問題だと思われます…。18歳以上だと見れると思います…! (2022年8月6日 23時) (レス) id: 35e1b11f9c (このIDを非表示/違反報告)
のんちゃん(プロフ) - スゥッ……久々にみた…てぇてぇ死んだ…………ありがとうございます┏┛墓┗┓ (2022年8月5日 8時) (レス) @page49 id: bbcbbc772c (このIDを非表示/違反報告)
ルカ - 作品一覧を見ても全3件となっているのにr18の作品だけ非表示になってるんですけどどこで見れますか? (2022年7月16日 3時) (レス) @page27 id: 718c8c65a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:   
作成日時:2021年11月15日 0時

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