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七話:先輩だよ ページ9

『んじゃ、行こっか。』

『空間移動_結び_』

そう言い、Aは扉を開ける。

Aの呪術は、空間移動。空間を切ったり結んだりすることが可能。また、それは時間を超えることもできるのだ。

今回は、空間を結んで、式場の扉と寮の扉を繋げたのだ。

『ようこそ、ディアソムニアへ。』

そう言ったAは、ニコリと笑った。








『......いい加減にしようか?』

Aの様子は先程とは打って変わった。

目の奥が笑っていない。

ニコニコと笑っているが、雰囲気は明らかに怒っている。

というのも、ディアソムニアの新入生の一部が、Aを年下と見下したのだ。

年齢ではそうだが、学年はAの方が上である。

『.....君たちさぁ、私を歳下って見下してるみたいだけど、飛び級できてない時点で私より下なんだよ。別にそれは咎めないし普通はしないと思う。だけど、そのことを棚に上げて年齢だけでものを言うのは良くない。ディアソムニアの恥だよ。

それから、私、精神年齢なら君たちより上なんだよねぇ。』

リリア「くふふ、Aも言うのぉ。」

『さて、寮を案内しようか。私たち先輩は、君たち新入生を歓迎してるから、ね?』








Aが鼻をへし折ったものの、新入生たちはそんなのでへこたれることは無かった。

きちんと先輩を敬うようになった。

『にしても、あの子だけは、ねぇ....』

リリア「そうじゃなぁ。」

Aが見ているのは、セベク・ジグボルト。

一年生の中で唯一Aに鼻をへし折られなかった生徒だ。

先ほどはシルバーのことを呼び捨てにし、タメで対応していた。

知り合いのようだが、それでは示しがつかない。

『はぁ.....』

マレウス「どうかしたのか。」

そう言って声をかけてきたのは、マレウス・ドラコニア。

『今年は大変なことになりそうだな、って。』

マレウス「Aは楽しそうだが。」

『うん。だって、楽しみなんだから。』

リリア「そうかの?」

『この雰囲気が懐かしいからね。何かある時は、良い方に転ぶことが大体だよ。』

そういったAは、高専に居た頃を思い出す。

マレウス「ところで、何故、Aたちは帰ってきたら鼻をつまみながら消毒をしていたんだ?」

『あぁ、変態がいたからだよ。』←

リリア「その通りじゃ。異臭を放っていたからの。」←

マレウス「?不審者か?」

『.....限りなくそれに近いね。』←

八話:ぶりっ子という名の変態()→←六話:転移と転生



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- 見てらっしゃるかわかりませんが続き待ってます!!とても好きです! (2022年12月15日 20時) (レス) @page35 id: 5add37374b (このIDを非表示/違反報告)
蜃気楼 - 続き待ってます!!!!!! (2021年12月10日 0時) (レス) @page35 id: c920434a9e (このIDを非表示/違反報告)
テル - 夢主かっけええ! (2020年12月15日 6時) (レス) id: 99cceeea9b (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - 流石呪術師。 (2020年12月14日 2時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - リリアを見下すという行為に走るとは思えません。作者様がそれらをわかった上で書いていらっしゃるのなら何も言えませんが、もしそれを知らないのであれば文章を直していただきたいです。長文失礼致しました。 (2020年11月10日 0時) (レス) id: 79a78e1cf2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花陽 | 作成日時:2020年10月24日 23時

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