三話:呪霊とは ページ5
リリア「....なぜ、見えたのじゃ?わしは今まで見えぬはずだったのじゃが...」
『あはは、不思議だよねぇ。私からしたら、魔法の方が不思議だけど。
君が見えたのは、私の見えている物を空間として切り離し、君の目に結んだからさ。これを、呪術って言うんだよ。』
リリア「ふむ....魔法ではどうにか出来ぬのか?」
『うん。残念なことにね。まぁ、魔除けがあれば何とかなるかもしれないけど。』
リリア「?ならば魔除けを置けばよかろう。わざわざ呪術を使う必要はないのでは無いのか?」
『魔除けって言ったって、寄ってくる呪霊よりも強い呪いを置く、毒で毒を殺す悪習さ。
ただ、呪いは呪いでしか祓えない。だから、私たちのように、呪霊が見えて、呪術を使える、呪術師がこうやって呪霊を倒すのさ。
まぁ、この世界には私だけだよ。』
リリア「この世界には.....お主は一体((『はいはい、それはまたいつかね。それじゃあ、君のお友達が君を探しているみたいだよ。』誰じゃ?」
『ふむふむ、マレウス・ドラコニア君だね。』
リリア「おや、放置しすぎたかの。それじゃあ、また後でな。」
『そうだね。』
リリアと別れ、Aは部屋に向かった。
部屋は、同室が一人。
その一人とは、リリアのことであった。
そのため、また、と言ったのだ。
リリアはマレウス・ドラコニアの相手でしばらく戻ってこない。
Aは部屋で荷解きを始めた。
と言っても、殆どは呪術に関するもの。
服は首までのパーカーか、フード付きのパーカーか、白いシャツ。下はスウェットかジーパンのみ。
荷物がとてつもなく少ないのだ。
というのも、Aは実家が嫌いなのだ。
保身に走り、自らが危なくなれば何でも切り捨て、それでいて、大した者ではない。
そう、かつての上層部と同じなのだ。
そのため、Aは幼い頃から真っ当な叔父と働き、成功を収め、それで必要なものを買っていた。
成功した事業はさておき、Aは実家を離れるためにも、ここに来たのだ。
そのため、実家のものを持ってくるわけが無い。
必要なものはノート、ペン、服、下着、そして現金のみ。
現金があれば足りなくても買える。
そのため、荷物はボストンバッグ一つよりも少し少ないくらい。
しかも、三分の一は呪術に関するもの。
リリア「ふぅ。おや、Aの荷物はそれだけか?女子は荷物を沢山持つものでは?」
『必要最低限だからねぇ。欲しければ買うさ。』
リリア「まぁ、そんなものか。」
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甘 - 見てらっしゃるかわかりませんが続き待ってます!!とても好きです! (2022年12月15日 20時) (レス) @page35 id: 5add37374b (このIDを非表示/違反報告)
蜃気楼 - 続き待ってます!!!!!! (2021年12月10日 0時) (レス) @page35 id: c920434a9e (このIDを非表示/違反報告)
テル - 夢主かっけええ! (2020年12月15日 6時) (レス) id: 99cceeea9b (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - 流石呪術師。 (2020年12月14日 2時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - リリアを見下すという行為に走るとは思えません。作者様がそれらをわかった上で書いていらっしゃるのなら何も言えませんが、もしそれを知らないのであれば文章を直していただきたいです。長文失礼致しました。 (2020年11月10日 0時) (レス) id: 79a78e1cf2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花陽 | 作成日時:2020年10月24日 23時