プロローグ ページ2
東京都多摩市。
住宅地にて。
『あんの老害どもがァァ!』
叫ぶ声が聞こえた。
声の持ち主は楼A。呪術師のなかで最も強い、特級呪術師の一人である。
其の実力は、特級呪霊を一分も掛からずに倒すほど。
そんな彼女が叫ぶほどに切羽詰まったのは何故か。
理由はひとつ。住宅街での任務だからだ。
呪術の存在は人に知らせてはならない。それこそ、世を混乱に巻き込むからだ。
だから、Aは普通の呪術師では耐えられないほどの呪力を使い、目くらましをしている。
そのせいで本来より呪術を使えないのだ。
これは、Aを邪魔だと判断した上層部の老人たちが計画したものである。
それを瞬時に悟ったAは、老害どもがァァ!と、叫ぶに至ったのだ。
なにしろ、特急呪霊のなかでも特にやばいやつを相手にしているのだ。
ほとんどの呪力を使って目くらましをしている時に相手にしていい敵じゃない。
呪霊「ヴァ.......コロス.....」
『相手が悪かったって言いたいけどそこまで呪力残ってないからギリギリだよぉ?!』
次の瞬間。
『空間移動_離し_』
ザシュッ
呪霊の体が半分に切れる。
『さ、白季、おたべ。』
白季「ガウッ!」
Aの体から、白いオオカミが出てくる。
犬の名前は白季(しらき)。額に黄色の紋様が入っているAの式神だ。
ゴォー......
すると、呪霊が何かを打とうとしていた。
Aは防ごうとしたが、呪力を使い切ったためどうにも出来ない。
『まずっ』
グシャッ
『......あぁ.....』
Aの体から、潰れるような音がする。
バキッと、骨が折れたような音がする。
Aは、死を悟った。
___「A、あなたは......」
___「正しい死に方しなさい。」
___「沢山人を助けて、色んな人に囲まれて死になさい。」
___「孤独に死んじゃダメよ。」
『ごめん.....母...さん......』
走馬灯を見るということは、Aはもう死ぬ。
最強とまで言われたAが、死ぬのだ。
現実味のない事実に、A自身も戸惑っていた。
Aの意識が遠のく。
『あり.....がと....』
特級呪術師、楼A。
多摩市、住宅街にて死亡。
この住宅街に現れた呪霊は、上層部によって呼び出された呪霊ということも判明。
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甘 - 見てらっしゃるかわかりませんが続き待ってます!!とても好きです! (2022年12月15日 20時) (レス) @page35 id: 5add37374b (このIDを非表示/違反報告)
蜃気楼 - 続き待ってます!!!!!! (2021年12月10日 0時) (レス) @page35 id: c920434a9e (このIDを非表示/違反報告)
テル - 夢主かっけええ! (2020年12月15日 6時) (レス) id: 99cceeea9b (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - 流石呪術師。 (2020年12月14日 2時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - リリアを見下すという行為に走るとは思えません。作者様がそれらをわかった上で書いていらっしゃるのなら何も言えませんが、もしそれを知らないのであれば文章を直していただきたいです。長文失礼致しました。 (2020年11月10日 0時) (レス) id: 79a78e1cf2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花陽 | 作成日時:2020年10月24日 23時