波乱の海 ページ31
「うーみだぁーーーーっ☆」
『うるせぇ』
「きゃぅんっ」
青い空、広い海、白い砂浜
そんなありきたりな言葉の似合う海に戌峰は感激の声をあげる
だがそれは哀葉の回し蹴りによって妨害される
「うわ、黒崎くん容赦ない…」
卯川の言葉に突っ込む気力がない哀葉
実を言うと彼女は寝不足である
よくあることではあるが、遊びに行く等の時は決してない
それほどまでに彼女には余裕がなかった
「しかし今日は晴れて良かったですね」
「うん。絶好の海水浴日和だ」
幼馴染二人は特に突っ込まずという所だ
虎石はというと、早速ナンパしそうな雰囲気だったため哀葉が取り押さえている
『じゃあ俺は店の予約してくるから、着替えて来い。大きい荷物は置いてけよー』
後、赤トラよろしく。と申渡に虎石を渡す
ちなみにこれは一緒に着替えるというフラグをへし折るためのものだ
彼らはなんら疑いもせずに、着替え場所へと向かっていく
『とりあえず第一関門突破…さて、海の家の個室貸してもらって着替えるか』
勿論、予約も済ませて
『よし、こんなもんだろ』
哀葉の格好は女性用の水着(ビキニ)にサラシで胸を潰して、サイズの大きめなパーカーを着て、男性用の水着を着用
これが彼女の悪あがきである
『しかしまあ、快晴で…』
海にすぐにでも飛び込みたくなる暑さに哀葉は嫌気が差す
「哀葉ー」
『一番乗りはお前か。虎石少年』
「って、もう着替え終わってんのかよ。呼びに来た意味ねえわ」
どうやら虎石と交代で哀葉を着替え場所に行かせようとしていたらしい
心底個室があって良かったと彼女は感じていた
「お前暑くねーの?そのパーカー」
『日焼けしたくねえんだよ』
「女子かよ」
『女子で結構。日焼け止めいる?』
哀葉が日焼け止めを差し出すと虎石は、受け取った
焼けて風呂で痛い目見るのはなるべく避けたいようだ
何を思ったのか虎石はニヤリと笑って
「塗って♪」
と言った。冗談混じりなのだろう
『そーいうのは女子とやるから楽しいんだろーがアホ』
「いてっ」
手に持っていた扇子で、虎石の頭を叩く
そんな戯れをしていると他の4人も戻ってきた
そんな中、哀葉は耐え切れなくなり目を逸らす
曲がりなりにも彼女も女子だ。男の裸体を直視できる勇気はない
(つーかさっきから周りの女子がコッチずっと見てるな…ま、こいつら顔がいいからなー)
能天気にそう考える哀葉だが、その顔の良い男子に哀葉も入っているのだ
(さてどうなることやら…)
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ディー＆ダム(プロフ) - 誰が喋ってるか分からないので、分かりやすくしてもえらると助かります。 (2017年1月21日 11時) (
レス) id: 9c7bed322d (このIDを非表示/違反報告)
春月(プロフ) - lightjokerさん» ご指摘ありがとうございます。修正しましたので、ご確認ください (2016年10月4日 22時) (レス) id: 3cb9b28fc9 (このIDを非表示/違反報告)
lightjoker(プロフ) - 連続ごめんなさい！！ページ13の名前変換も出来ないです。 (2016年10月4日 19時) (レス) id: b2450b22ee (このIDを非表示/違反報告)
lightjoker(プロフ) - すいません。ページ４の所の名前変換が出来てないです (2016年10月4日 19時) (レス) id: b2450b22ee (このIDを非表示/違反報告)
滝原つな(プロフ) - 春月さん» 直ってましたよー！ありがとうございますm(_ _)m (2016年6月26日 4時) (レス) id: 3f531b701b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春月 | 作成日時：2015年11月6日 0時
