呪いの ページ44
ともかく壺は星谷と戌峰の服で隠したが苦し紛れにも程がある
「大丈夫ー?……ん?」
二人もその不自然さに気づいた
問いかけても上半身裸の二人は笑って誤魔化す
「あぁっ!こんな所に脱ぎ捨てて…」
『樹さんはオカンかなにかかな?』
「お前今だけ黙ってろ」
当たり前だが呆気なく見つかる
「これはどういうことですか?」
「そ、それは…」
「く、熊がやりましたぁっ!!」
「「えぇっ!!?」」
那雪は咄嗟に口から出まかせを言うがこれも無理がある
だが、言ってしまったものはしょうがないと開き直り、皆一芝居することとなった
だがteam鳳とteam柊だ。噛み合うはずもなく
「「え、えーと…あっち!…そうあっち!!」」
天花寺も卯川も全く意見が揃わない
卯川はどうであれ、天花寺は場を重ねた役者であるというのにアドリブが全く出来ていない
相当焦っている
「い、急いでたみたいですぐ出て行っちゃいました!…えーっと…」
「窓から」
言葉に詰まった虎石を庇おうと空閑は窓を指差すが
((閉じてるし…!!))
『ブフッ…り、律儀な熊だな…ははっ』
「黒崎、笑わない」
そんな不審な皆に突っ込まずに、柊と鳳は傍観している
絶対に分かっている
「落ち着くんだ!皆!」
いきなり戌峰がミュージカルに走る
その姿はteam柊には見慣れた光景である
柊も特に何も思わないが、さすがにうるさいと感じたのか止めた
それと同時に
『うるせぇ!!』
「ぎゃぅっ!!」
哀葉の回し蹴りが炸裂した
「もういいです。とにかく危ないので破片を片付けてしまいなさい」
「ちょっと待った!」
鳳が今度は止めに入る
「触れない方がいい。柊、先にお祓い済ませた方がいいんじゃない?」
「ちょっと待て、お祓いってなんだ」
(あ、もしかして…)
哀葉は何かに気づき、鳳に問いかけた
『樹さん、その壺はまさか噂の?』
「あぁ。この壺は柊家に代々伝わる不吉な壺なんだ」
「「不吉な壺…!?」」
その単語にサッと皆が顔を青ざめる
『これまでにも触れた人間が次々と亡くなっていると聞くが…』
「処分しようという話も出たらしいけどなにせ、触れただけで死を招く壺だ。すっかりもてあましてしまってね」
信じられないという顔をしているが、柊も気まずそうに目を逸らす
本当なのだ。そう考えると背筋が凍る
那雪が割った人間の末路を聞く。返答は死ぬよりも恐ろしい何かが起こるらしい
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ディー＆ダム(プロフ) - 誰が喋ってるか分からないので、分かりやすくしてもえらると助かります。 (2017年1月21日 11時) (
レス) id: 9c7bed322d (このIDを非表示/違反報告)
春月(プロフ) - lightjokerさん» ご指摘ありがとうございます。修正しましたので、ご確認ください (2016年10月4日 22時) (レス) id: 3cb9b28fc9 (このIDを非表示/違反報告)
lightjoker(プロフ) - 連続ごめんなさい！！ページ13の名前変換も出来ないです。 (2016年10月4日 19時) (レス) id: b2450b22ee (このIDを非表示/違反報告)
lightjoker(プロフ) - すいません。ページ４の所の名前変換が出来てないです (2016年10月4日 19時) (レス) id: b2450b22ee (このIDを非表示/違反報告)
滝原つな(プロフ) - 春月さん» 直ってましたよー！ありがとうございますm(_ _)m (2016年6月26日 4時) (レス) id: 3f531b701b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春月 | 作成日時：2015年11月6日 0時
