谷崎兄妹ト ページ22
喫茶店うずまき
ここは、探偵社御用達の喫茶店
そこに、私と敦、独歩と太宰、それから今日初めて会う谷崎兄妹がいる
席に着くなり、谷崎兄はテーブルに額をぶつけんばかりの勢いで頭を下げた
「す、す、すんませんでしたっ…!」
「えっ」
私は謝られる対象じゃない。彼が謝っているのは敦に対してだ
聞いた話によると、敦の入社試験では谷崎兄が爆弾魔に扮していたとかなんとか
「探偵社のためとはいえ、随分と失礼なことを…」
彼は顔を上げる
「僕の名前は谷崎潤一郎…探偵社で助手のような仕事をしています」
「いやいや、気になさらずに」
そう言いながら敦は少しホッとしていた
……本当に何があったのやら
というか
『太宰、その動き気持ち悪い』
「えぇ?ひどいなぁ」
『落ち着いて話も聞いていられないの?お前は』
席順はテーブル席に谷崎兄妹と敦
カウンター席に独歩、太宰、私だ
「そんで、こっちが…「妹のナオミですわっ」
彼が紹介をする前に妹が兄に抱きつく
「きょ、兄妹ですか…その割には、神や顔がそんなに似てないような…」
「あら、お疑い?もちろん、血の繋がった実の兄妹ですわ。と、く、に」
ナオミと名乗った妹は兄の服の中をまさぐる
「この辺なんてほんとそっくり。ねぇ?兄様?うふっ」
「いや、でも…」
「こいつらに関しては深く追求するな」
独歩が口を挟む。その言葉に敦は空気を読んだ
まあ確かにこの異様な光景は、兄妹と言い難い
『……ここお店なんだけどなぁ』
ナオミにしっかりダメと言えない谷崎兄は、一応の保護者として如何なものか
目に余る行動に、流石に独歩が注意する。社の看板を汚すな、と
『独歩〜』
「なんだ」
『言ってるそばから先輩が社の看板を汚してますが』
隣を指差す
太宰がこの喫茶店のウェイターさんにちょっかいを出していた
「……絞めろ」
『了解』
「えっ、あっ、朱音?何するんだい?あっ、ちょっと、アッー!!」
とりあえず関節技をかける
太宰が床をタップしているが、公式試合でもなんでもない野外なので無視する
『このまま骨折ろっか』
「い、痛いのは嫌だと言っているだろう!!アッ、入ってる!思い切り技が入ってるよ!!」
そんな先輩に敦はため息をつく
「そういえば、お二人は探偵社に入る前は何をしてたんですか?」
「「ん?」」
「あっ、特に意味はないんですけど…」
「当ててごらん?」
「えっ」
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ユリ(プロフ) - 谷崎さんオチが読みたかったので嬉しいです。それに夢主の設定も好みで、アニメ沿いのストーリーも面白いです！更新されるの待ってます。頑張って下さい。 (2018年2月7日 13時) (
レス) id: 4a3ece2123 (このIDを非表示/違反報告)
ファーストMe - めちゃくちゃ面白いです(о´∀`о)更新頑張ってください！ (2016年10月26日 16時) (レス) id: 4d48430878 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春月 | 作成日時：2016年5月27日 15時
