検索窓
今日:10 hit、昨日:2 hit、合計:21,211 hit

オ名前ハ? ページ19

ストッと軽い音を立てて着地する
外にいた人たちは、三階から飛び降りてきた私たちを見てすごく驚いていたけど、私の腕の中にいる男の声を見て

「あぁ…実篤……!!」

彼の名前であろう名を呼んだ
そうすると、男の子は目を覚ます

「ん、ん……?」

駆け寄る母親さんに、男の子と子猫を手渡すと物凄い勢いで感謝を述べられた
そんな大したことはしていないのにな
遠くから消防の音が聞こえる
騒ぎになる前に逃げなければ


『はぁ……』

とりあえず路地裏で休憩

「お、ここにいたか」

声をかけたのはお兄さんだった

(そういえば名前を聞いてないや。なんで今まで聞かなかったんだろ)

「そういやてめぇ、名前は何てんだ?」

『は…』

「んだよ」

『あ、いや……同じこと思っててびっくりしちゃって……』

ふふ、と笑うと彼は少し驚いて、照れ臭そうに頬をかいた

『えっと……森朱音、22歳です』

「中原中也、22だ。んだよ、同い年か。じゃぁ敬語はナシだな」

『……お前は最初から敬語ナシだったけどね』

「てめぇも順応はえぇだろうが」

中原中也、か。覚えておこう



ピリリリッと電話の着信音
私のだ

『…………あ"!!!??』

慌てて携帯を手に取る
すると聞こえて来るのは

【森!!お前どこで道草くっている!!!お陰で予定が大幅に狂ってしまったぞ!!どうしてくれる!!】

キーンッと耳を貫く声

『そんな怒んないでよ独歩〜私にだって事情っていうものがさぁ〜…?』

【何が事情だ!!お前が来ないから、予定していた新入【はいはい国木田君。ちょっと貸して】あ、おい!?太宰!?】

次いで聞こえた声は太宰

【朱音、別に国木田君のことは気にしなくていいからね?ちょっとまた面倒になっただけなんだ。で、今どこだい?】

『あ、と……探偵社から1km離れたぐらいの所……』

【じゃあ今から2分以内に来ないと、朱音が寝てる間に心中を仕掛けちゃうからね】

『ちょ、滅多なこと言わないで太宰!!すぐ行くから!』

ほんとこの人怖い。すぐ行こう
その前に、中原の方を向いて会釈をする

『あ、助けてくれたお礼は……』

「いい。また運良くあった時にでいい」

『ごめん!それからありがとう、中也!』

【え、中也?】

電話を切って、両腕を双翼にして飛び立つ
太宰の困惑する声が聞こえた気がするけどまあいっか



「太宰、ねぇ?こりゃ、また近いうちに会うことになるな。朱音」

空カラ来タ黒イ天使→←彼女ノ生キ方



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (59 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
101人がお気に入り
設定タグ:文豪ストレイドッグス , 谷崎潤一郎   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ユリ(プロフ) - 谷崎さんオチが読みたかったので嬉しいです。それに夢主の設定も好みで、アニメ沿いのストーリーも面白いです!更新されるの待ってます。頑張って下さい。 (2018年2月7日 13時) (レス) id: 4a3ece2123 (このIDを非表示/違反報告)
ファーストMe - めちゃくちゃ面白いです(о´∀`о)更新頑張ってください! (2016年10月26日 16時) (レス) id: 4d48430878 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:春月 | 作成日時:2016年5月27日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。