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Aは、引越してから起こった事を掻い摘んで兄さんに説明した。特に、グルッペン達との出会いや仕事について重点的に話す。そしてコネシマと出会った経緯についても洗いざらい説明した。話が少し長くなったため、コネシマは途中から退屈そうにしていたが、兄さんは腕を組み静かに最後まで聞いてくれた。話終わると兄さんが、
｢なるほど、…なるほどなぁ…｣
と天を仰ぎながら呟いた。そしてふいにこちらを見やった。
｢まあ、Aの考えは分かったわ。俺たちと関わる生き方に興味を持ったんやな。…まあ、いつか来るやろなって思ってたけど｣
兄さんが苦笑した。おや、｢妖怪とは関わらんのが一番って言ったのに忘れたのか？｣と、お叱りを受けると覚悟していたのだが。コネシマが眉を顰めた。
｢なんや、妖怪と会ったらシカトせぇて口酸っぱくして言うとったらしい割には、存外さっぱりしてるんやな｣
｢心中複雑やけどな｣
と、そこで自室のドアをノックする音がした。会話を中断し、外に出ると母親であった。
｢今日の晩御飯、せっかくだし外食にしないかってお父さんから連絡があったんだけど、どうかしら？｣
｢お、良いね。今すぐ出る？｣
｢18時前に出る感じはどう？｣
時計を確認すると、現在時刻は17時40分。あと10分〜20分といった所か。
｢分かった、支度しとくね｣
そう言って返事をし、ドアを閉めた。
｢…という訳ですので、急ですが今から出てきますね。えーっと、コネシマさんは着いてきます？｣
二人だけだと気まずいかもしれない。いや、気まずならまだ良いが、喧嘩に発展するかもしれない、と思い二人の表情を伺う。すると、コネシマが答える前に兄さんが返事をした。
｢いや、少し話したいことがある。その依代は置いてってやってくれ。…コネシマ、構わへんか？｣
｢別にええけど。何を話すことがあんねん？｣
｢それは後で言うわ。A、ゆっくりご飯楽しんできや｣
｢？分かりました。では留守を頼みますね｣
そうやって兄さん達に送り出され、Aは二人を残して、晩御飯を食べるために親と外出した。
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らりるれろん(プロフ) - 一番右のお星様をポチッとさせていただきました。神ですね、好みドストライクでした。参考にしている作品が何かは分かりませんでしたが、これからも読ませていただきます。長くなりましたが最後に、応援してます、頑張って下さい！ (2020年7月11日 20時) (
レス) id: 2108271c54 (このIDを非表示/違反報告)
鶏太郎(プロフ) - くろちゃさん» くろちゃさん、コメントありがとうございます！性癖に刺さったようで何よりです！亀更新ではありますが、のんびり待っていただければ幸いです…！！ (2020年7月3日 22時) (レス) id: 10d9e4ee33 (このIDを非表示/違反報告)
くろちゃ(プロフ) - コメント失礼します！私の好みドストライク...（）これからも楽しみにしてます！！！ (2020年7月3日 9時) (レス) id: 55e077543a (このIDを非表示/違反報告)
鶏太郎(プロフ) - きのこ教３さん» きのこ教３さん、コメントありがとうございます！共感していただき感激の極みです！！おお！心当たりの作品があると！…存分にニヤッとしておいてください笑！！！ (2020年7月3日 1時) (レス) id: 10d9e4ee33 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ教３ - あと参考にしてる作品・・・もしやあれでは？と思うモノ知ってますよ。面白いですよね、あれ (2020年7月2日 22時) (レス) id: 9184950dc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶏太郎 | 作成日時：2020年6月29日 15時
