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✳？？？視点
｢…全く。何俺の名前出そうとしてんすか、ゾムさん｣
A達のいるビルから数百メートル離れたビルの屋上。
サプレッサー(消音器)のついたスナイパーライフルのスコープ越しに、その男はAや相談所の面々を観察していた。先程、相談所の窓ガラスを割り、御札の貼られた弓矢を撃ち抜き、ゾムを助け出したのは他でもないこの男だ。
スコープ越しに室内を観察する。
｢…そんなに顔出してると撃ち抜きますよ｣
窓から赤いサッカーユニフォームの男が見える。続いて青いスーツ姿の男が顔を出した。何故割れたのかを話しているようだ。と、赤いユニフォームの男がこちらに顔を向けた。
｢っと、危ない｣
素早く頭を引っ込め、相手の視線から外れる。存在に気づかれたか。しかしこの距離、はっきりとは視認出来ていない筈だ。はやく立ち去ろう、と手早くライフルをケースに片付けていると。
｢流石の腕前やな！｣
タタン、と軽い足音がしたかと思うと、視界が陰った。視線をあげると緑色の脅威、ゾムが俺の手元を覗き込んでいた。俺はため息をつき、彼からの賞賛の言葉をスルーして返事をした。
｢ゾムさん、遊びすぎちゃいます？様子見って言ってたじゃないっすか｣
｢いや、ちゃうんすよ。ドア開けた瞬間に、あ、コイツら強いなって俺思ってん。つまり、本気でやらなアカンってなった訳やな｣
｢何もちゃうくないでしょ笑｣
そう言って俺はパタン、とケースの蓋を閉じた。スナイピングの時には邪魔になるため外していた、紫色のヘルメットとゴーグルを取りだし身につける。
｢ま、ゾムさんが楽しかったならええです。さ、見つからんうちにはよ帰りましょ｣
｢せやな。そーいえばA？さんやっけ、なんか式神作ってたで。オレンジの小さいの｣
｢みたいっすね、こっから見てましたよ。…これからアレがAについて回るとなると、流石に俺の正体もバレそうっすね｣
面倒なことになったな、と内心こぼす。その後、俺たちは足早にその場を後にしたのだった。
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鶏太郎(プロフ) - おしずさん» おしずさん、再びのコメントありがとうございます！いつもより練りながら書いたので、そう言って貰えて助かります…！はい、ゆっくりのんびり続きも書きますね！ (2020年7月18日 21時) (
レス) id: 10d9e4ee33 (このIDを非表示/違反報告)
鶏太郎(プロフ) - らりるれろんさん» らりるれろんさん、再度のコメントありがとうございます！今回時間軸がとびまくったので分かりにくいかな…と心配していたので、そう言って貰えて嬉しいです！更新頑張ります^^* (2020年7月18日 21時) (レス) id: 10d9e4ee33 (このIDを非表示/違反報告)
おしず(プロフ) - 続編及び、第6章お疲れ様です！今回もものすごく面白いです！！第7章も、鶏太郎さんのペースで更新頑張って下さい……！！！ (2020年7月18日 14時) (レス) id: f2c187ecfd (このIDを非表示/違反報告)
らりるれろん(プロフ) - ひゃー！第6章も面白かったです！本当にこのお話面白い…！更新頑張って下さい！ (2020年7月18日 10時) (レス) id: 2108271c54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶏太郎 | 作成日時：2020年7月17日 20時
