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✳ひとらんらん視点
トントンは油断することなく構えていた。
｢せいっ！！！｣
ゾムが現れたと同時に身体をひねり、彼が拳を振り抜いた。ゾムにひらりと躱されたが、それも折り込み済みだったのだろう。トントンがさらに踏み込み、二打、三打と連撃を加えた。
｢なかなか人間にしては動けるやん！これは期待出来そうやな！！｣
｢そりゃどーもっ！！｣
トントンの放った上段の蹴りを、ゾムが腕を交差させて受け止めかけ、
｢っ！｣
何かを察知したように身を引いた。その瞬間、火花を散らすようなバチバチッという音が部屋に響いた。
｢痛っ！？｣
｢ハッ、勘がええな｣
トントンがゾムに向かってニヤリと笑った。ゾムが腕をさすりながら応じる。
｢危な、アンタなかなかヤバいのが後ろにおるんやな。吹き飛ぶとこやったで｣
｢そう言いつつ回避する辺りアンタも大概ヤバいやろ。…ペ神の威を借りるのは不本意やけど、俺に手ぇ出すのは得策やないで。諦めや｣
｢確かになぁ〜。けど、別に俺は神さんに怒られんの気にならへんし。むしろアンタ位強い方が俺は嬉しいし｣
｢あ、そーいうのちょっと困るんですよねー｣
トントンが真顔でそう言って、ゾムを迎え撃つ。俺とコネシマも機を見つつ攻撃を仕掛けるが、ゾムの勘と反応速度は尋常ではなかった。なかなか決定打を叩き込むことが出来ない。
ゾムが再び姿を消し、今度はグルッペンの前に現れた。
｢そっちの人間は戦えへんの？｣
｢っ！！｣
グルッペンが懐から札を取り出し、ゾムに叩きつける。深緑色の閃光と共にグルッペンの周りに結界が施され、ゾムが弾き飛ばされる。攻撃を難なく防いだグルッペンだが、その表情は優れなかった。
｢…オスマンあの野郎…！！｣
｢マンちゃんがどうかしたの？｣
｢さっきから呼んでんのにシカトしてやがる。いらん時にはポンポン出てくるくせに…！！｣
グルッペンは吐き捨てるように笑った。
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鶏太郎(プロフ) - おしずさん» おしずさん、再びのコメントありがとうございます！いつもより練りながら書いたので、そう言って貰えて助かります…！はい、ゆっくりのんびり続きも書きますね！ (2020年7月18日 21時) (
レス) id: 10d9e4ee33 (このIDを非表示/違反報告)
鶏太郎(プロフ) - らりるれろんさん» らりるれろんさん、再度のコメントありがとうございます！今回時間軸がとびまくったので分かりにくいかな…と心配していたので、そう言って貰えて嬉しいです！更新頑張ります^^* (2020年7月18日 21時) (レス) id: 10d9e4ee33 (このIDを非表示/違反報告)
おしず(プロフ) - 続編及び、第6章お疲れ様です！今回もものすごく面白いです！！第7章も、鶏太郎さんのペースで更新頑張って下さい……！！！ (2020年7月18日 14時) (レス) id: f2c187ecfd (このIDを非表示/違反報告)
らりるれろん(プロフ) - ひゃー！第6章も面白かったです！本当にこのお話面白い…！更新頑張って下さい！ (2020年7月18日 10時) (レス) id: 2108271c54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶏太郎 | 作成日時：2020年7月17日 20時
