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✳ロボロ視点
時は戻り、現在。
俺はAと式神の契約を行うことになった。Aの目の前に、筆と和紙で出来た契約書を出してやる。しんぺい神は、
｢契約内容は二人でつめてや。俺は席はずすから｣
と言ってその場で霧散した。筆を持ち机に向かうAに声をかける。
｢…なあ、A。トントンやペ神が勧めるからって、無理に式つくる必要は無いんやで？俺が言うのもなんやけど、ホンマにAは俺と契約したいんか？｣
素朴な疑問として聞いた。だって初対面の俺と契約するなんて、いくらワイが神使で、信頼できるトントンの紹介やからって普通するか？断りきれへんかったからとか、不本意やったとか後から言われてもワシ困るで？
｢…まあ、何かトントンさんも思うところがあって紹介されたのでしょうし。実際私が非力なのはその通りですし｣
そう言ってAが、契約書に筆でさらさらと署名をした。そこそこ字ィ綺麗なんやな、なんて思いながら眺める。
｢確かに、初対面の相手と契約を交わすのは少々軽率な気もしますけどね。…そもそも、ロボロさんこそ嫌では無いんですか？｣
｢へ？俺か？｣
俺の意思とか関係あるか？と首を傾げると向こうも首を傾げた。
｢いや、ロボロさんがここに残りたいなら私も式神になってもらうのは気が引けるというか…｣
｢ああ、なるほどな｣
そうか、そういえば人間にも色々居るんやったな。なんて相槌をうった。人ではない俺らのことを慮る発言をされるとは。
｢いや、力の強い術者になると、一方的に契約を結ぶやつもおるからな。そうやって聞かれるのは少し新鮮やったな｣
｢妖怪側が言うことを聞くこともあるんですか？｣
｢そりゃあるで？人も妖怪も、強いのから弱いのまでぴんきりやからな｣
｢周りが和気あいあいとしてるからか、あまり意識したことがなかったですね｣
｢ま、それはええ事なんやないか？｣
『絶対的に』ええ事かは分からへんけどな。俺は心の中でひっそりとそう付け足した。
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鶏太郎(プロフ) - おしずさん» おしずさん、再びのコメントありがとうございます！いつもより練りながら書いたので、そう言って貰えて助かります…！はい、ゆっくりのんびり続きも書きますね！ (2020年7月18日 21時) (
レス) id: 10d9e4ee33 (このIDを非表示/違反報告)
鶏太郎(プロフ) - らりるれろんさん» らりるれろんさん、再度のコメントありがとうございます！今回時間軸がとびまくったので分かりにくいかな…と心配していたので、そう言って貰えて嬉しいです！更新頑張ります^^* (2020年7月18日 21時) (レス) id: 10d9e4ee33 (このIDを非表示/違反報告)
おしず(プロフ) - 続編及び、第6章お疲れ様です！今回もものすごく面白いです！！第7章も、鶏太郎さんのペースで更新頑張って下さい……！！！ (2020年7月18日 14時) (レス) id: f2c187ecfd (このIDを非表示/違反報告)
らりるれろん(プロフ) - ひゃー！第6章も面白かったです！本当にこのお話面白い…！更新頑張って下さい！ (2020年7月18日 10時) (レス) id: 2108271c54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶏太郎 | 作成日時：2020年7月17日 20時
