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012* ページ12











花火の音と同時に唇が重なった。
あぁ、なんてロマンチックなの。
その雰囲気に酔いしれた私は自然と目を瞑っていた。
水気を帯びた舌が唇をつつき、少し開けてみるとそれはぬるりと私に入り込んだ。
初めての感触にびくりとすると後頭部と腰周りに手を回され引き寄せられたので、自然と私も瑞稀の首に腕にを回していた。



『私も、好き、だよ。』



ついさっき自覚した長年の初恋が叶った喜びで涙を流しながらそう言うとまた唇が重なって何度も何度も求めあった。
そうして首筋をちくりと吸われ、慣れない手つきで帯やその他全てを取り払われた。


まって、ここで、?
なんて思ったけれど本能は正直で、瑞稀を痛いほどに求めていた。


ゆっくりと押し倒されるとそのまま優しく身体中を愛され、人に見つかる恐怖に怯えながらも、十数年分の彼への愛おしさを解放した。
粘膜が裂ける感触に少し声を上げたがそのあとは彼にしがみついて身を任せ、揺れる動きに声を上げた。
潤んだ瞳で瑞稀を見つめると瑞稀の目も水気を帯びていて、あぁ、愛おしい、こういうのが愛おしいって感情なんだね。と、子供なりに実感していた。


私は私が思っていたよりも大人で、また、瑞稀も大人であった。
だけれどそれはまだ未熟で、未完成。









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(プロフ) - 完結お疲れさまでした。主人公さんが少しずつ前に進もうとしてくれて救われました。彼らも戻ってきてくれましたね。悠 稀。さんも新生活無理をなさらず楽しんでくださいね。新しいお話も楽しみにしています! (2020年3月1日 23時) (レス) id: 842dc44a5f (このIDを非表示/違反報告)
悠 稀 。(プロフ) - ほのかさん» ありがとうございます!がんばります! (2019年7月18日 0時) (レス) id: 44e2d305a4 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - お返事ありがとうございます♪ 更新 嬉しいです! ありがとうございます。応援してます。これからも頑張ってください!! (2019年7月17日 22時) (レス) id: 11804724af (このIDを非表示/違反報告)
ほのか - この作品好きです!これからも頑張ってください♪ (2019年7月17日 22時) (レス) id: 41b718b53e (このIDを非表示/違反報告)
悠 稀 。(プロフ) - はなさん» ありがとうございます!頑張ります!!! (2019年7月15日 23時) (レス) id: 44e2d305a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:悠 稀 。 | 作成日時:2019年7月15日 22時

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