【ハリーポッター】魔法の日【親世代】 (ページ8)

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地雷ページ8

その考えはアリスにもあったようで

「貴方、ハッフルパフもあうかもね」

そういっていた。
Aは、やはりアリスの行動力は凄いと実感させられた。
それもその筈その会話の後、黒髪の男の子と赤毛の少女を見つけるとすぐ出ていってしまったからだ。

「…嵐みたいな子」

そうポツリ呟くとノアは目を丸くしたがすぐ何時もの無気力顔に戻り

「君も笑えるんだね」

そういった。
Aは目を見開いた。
目の前の少年が楽しそうに此方を見ている。
しかし、Aには自分が笑った事が驚きだった。
表情など母が亡くなった時に一緒に消えたと思っていた。
それでも、まだ有った。
他人と笑える顔がそれだけでAは嬉しくなった。

「ほら、笑った。君は笑った方がきっと可愛いよ」

ノアは人当たりが良い笑顔でそういった。

「……ホグワーツでも宜しく。ノア」

そう言ったら友達と思えそうで嬉しかった。

「僕らはもう友達なんだから宜しくも何も無いでしょ？ねぇ、A何処の寮に行っても友達だよ」

スッとノアに差し出された手を握る。
アリスよりもしっかりしていたが、どこか優しかった。

それから、二人は世間話を始めた。
でも、一瞬会話が止まった。
理由はノアの数少ない地雷を踏んでしまったのだ。
ノアの数少ない地雷は“家族”だった。

「…僕には兄さんが居るでしょ？
父さんは兄さんを次期当主として育てたいらしくて母さんと喧嘩したらしいの。
それから、二人の中はギスギスで兄さんがホグワーツから手紙が来てから一年位かな？母さんは気が可笑しくなって……
簡単に言えば心が病に侵されてったんだ。
そして、死んじゃった。
最後は嫌でも覚えてる。
『ルシウス、こんな母親で御免なさい。私は貴方を愛しています。どうか自由に生きて…』
そう言っていた。
結局、父さんは兄さんを次期当主として育てた。
邪魔するやつが居なくなったんだもの好きにするよね」

ノアは悲しそうに言った。
Aは何かが引っ掛かった。
この話の何処かに……

「………」

バツが悪そうに外を見るノア
違和感の正体が分かったのはすぐだった。