【ハリーポッター】魔法の日【親世代】 (ページ6)

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悲しいページ6

アリスと別れ屋敷に戻る。
ノアと呼ばれた少年はもう家に帰っている様だった。

「A杖は見つかったか？」

屋敷に戻ると男が少女の帰りを待っていたようで少女に話しかける。

「…………うん」

返事をすると男は驚いたのか目を開く。
驚いたのは一瞬の事で、すぐにその顔は見れなくなったが愛しい者を見る目で少女の頭を撫でる。

「私、知りたいことがある」

撫でられていた少女は男にそう言う。
男は疑問に思った。少女が知りたいことは幼い頃からの教育ですべて教えた。
だから聞く

「何が知りたい？」

少し悩んだ様に少女は考える仕草をして言った。

「……私に足りないモノ」

男は知っていた。
少女の足りないモノが何か。
男は一時だけ満たされた時が有ったことを思い出す。

男side
あぁ、Aはアレが欲しいと望んでいる。

アレは俺様では与えられない。

俺様に少しだけ光を見せたアイツしか与えるのは無理だ。

なぁ、リリア。

何故、俺様達を置いていった。
何故、忌々しい奴等に手を貸した。
何故、俺様に“愛”を教えた。

男side終了

「何時か分かる日が来る。それまで待つことだ」

男は歪んだ悲しい顔で笑った。
そんな些細なことに少女は気付かなかった。