【ハリーポッター】魔法の日【親世代】 (ページ17)

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親友ページ17

料理も終盤の辺りに差し掛かった。
主食等が消え代わりにデザートが出てくる。

「Aこの後少しでいいんだが……
時間空いてるか？」

モキュモキュとデザートを食べている時に聞いてきたので話せないが頷いたりして肯定の意を見せた。

するとルシウスはホッとした顔付きになり手を進めた。

デザートも終盤に差し掛かると梟便が届いたらしく各生徒の元へ届けている。

Aの所にも一通の手紙が届いた。
己の父から届いていた。

内容はつまらないモノで
【どの寮に入ったか。】
それだけだった。

デザートを食べ終わるとルシウスに付いていった。

人気の無いところで人払いの呪文をかけているルシウスを見てAは本当に聞かれたくないのかと改めて思った。

「Aこの事は君だから話す。
誰にも言ってはいけない。
どうか分かってくれ」

そうルシウスが言うのでAは肯定した。

「何処から話せば………
あぁ、最初からか。
Aこの事は君にも関する事になる可能性がある。
母親がどうして死んだか知っているか？
いや、覚えているか？」

Aは口を開きポツリと話出した。

「闇払い達に囲まれて……それをお母さん達が助けに来てくれた。
けど…
禁じられた呪文を唱えられて…」

その先は喋らなかった。
話したくなかった。
苦しいから、嫌だから。
脳裏に、耳に焼き付いている叫び声、悲願、怒鳴り声。
思い出すだけで悲しくなり、あの魔法使い達を亡き者にしたくなる。

「A、お前が怒るのも分かる…がそこが重要だ。
あの町は壊滅した。
お前達が出掛けていた町は一人残らず矢で撃ち抜かれていた」

その言葉にAは驚いた。
あの闇払い達はもういないのだと。
母の仇は誰が討ったのか、それが知りたかった。

「ルシウス兄さん、それって誰が」

悲しそうな懐かしそうな顔でルシウスは言った。

「私の母だよ」

唖然としているAには触れず喋っていく。

「私の母は君…Aの母の親友だった。
友として本当に仲が良かったらしい」

母同士が知り合い？
親友？
Aの脳内はそれで埋めつくされた。

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次から過去編入ります。