53話 ページ3
「よかったな、認めてもらえて」
「うん」
ベッドに寝転んだ蒼真に布団をかける。
ご飯を食べ終わったら、すぐに眠くなったらしい。
妊娠特有の眠気だった。
元俺の部屋だった蒼真の部屋のベッドは
ダブルベッドだ。
母さん病弱な俺の看病をする為に同じベッドで寝ていたから。
今は兄ちゃんの部屋に布団を敷いて寝ていたけど、
広いベッドで独りで寝るのはキツいらしい。
友矢のことを思い出すみたいで。
俺は掛け布団の下に体を滑り込ませる。
「ハルちゃん」
「どした？」
「俺が、今怖いって言ったらどうする？」
どうするって…。
蒼真の顔は眉毛が下がりに下がっている。
「怖いの…ハルちゃん」
俺の胸に顔を埋めてしゃくりあげ出した。
泣き虫だなぁ。
可愛い弟だけど。
「俺もすげぇ怖かったよ」
そう、気持ちは同じだ。
あの頃の自分と。
「でも、ちゃんと赤ちゃんは生まれてきてくれるから。安心して」
「…友矢みたいにいなくなんない？
父さんと母さんみたいに突然俺のこと置いていかない？」
「大丈夫。
赤ちゃんも会いたいよ〜って今日言ってたから。
ママに会いたいよ〜って」
蒼真はお腹に手をあてながら
うんうんと頷いていた。
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朱々璃(プロフ) - こんぺいとうさん» 閲覧ありがとうございます！コメント頂けるとやる気起きます笑 少しずつですが頑張ります(^^) これから、兄弟一人一人の恋事情も挟みますのでお楽しみください！これからもよろしくお願いします (2017年11月13日 12時) (
レス) id: e291ea7c47 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとう(プロフ) - すごく面白いです！更新頑張ってください！楽しみにしています！ (2017年11月11日 23時) (レス) id: 44526260a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱々璃 | 作成日時：2017年11月2日 1時
