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63話 ページ13

「蒼真、お葬式出られたのか?」

「少しだけ、な」
「そっか」

それだけ言うと慶太は空を見た。
俺も空を見上げる。


友矢のお通夜で
何度も声を抑えられないくらい泣いた蒼真。
俺はその度に蒼真の肩を抱いて式場の外へ出た。

「辛いけど、ちゃんと送り出してあげよう」
背中を摩って、摩って。
「友矢が心配しちゃうから」
そんな言葉は聞かなかったり。
辛いだけだったはずだ。

お通夜でもそんな状態だった蒼真は
次の日の葬式はもっと酷かった。
最初こそ泣かなかったものの、
棺にお花を入れていく時に泣き崩れた。
まだ死ぬのは早かった友矢。
みんな、泣いていた。

蒼真とお揃いのTシャツを畳んで棺に入れてくれた
友矢のお母さん。

泣き崩れた蒼真の肩を支えて
最後の最後に友矢とのキスをさせてくれた
友矢のお父さん。

蒼真はお棺を閉める時に叫んだ。
「ゆうやあああああああ」
眠っている友矢の上に被さった。
俺と雨生で羽交い締めにして止めて。
兄ちゃんが「すみません!すみません!」って
周りに頭下げてて。

でも、気持ちは分かる。
ただただ二人が可哀想だった。

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朱々璃(プロフ) - こんぺいとうさん» 閲覧ありがとうございます!コメント頂けるとやる気起きます笑 少しずつですが頑張ります(^^) これから、兄弟一人一人の恋事情も挟みますのでお楽しみください!これからもよろしくお願いします (2017年11月13日 12時) (レス) id: e291ea7c47 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとう(プロフ) - すごく面白いです!更新頑張ってください!楽しみにしています! (2017年11月11日 23時) (レス) id: 44526260a6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱々璃 | 作成日時:2017年11月2日 1時

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