part 3 「再開」 ページ4
『これはやばいな･･･』
駅のホームに並ぶ人の数を見て、思わずそう呟いてしまった。普段も確かに混んでいるけど、今日ほど混んでいるのは初めて見たかもしれない。憂鬱な気分になりながら、そっと階段を降りた。座れないことは確信したので、人が少ない場所で電車を待つことにする。
しばらくスマホをいじっていると、とんとん、と肩を叩かれた。振り向いてみるとそこにいるのはー･･･
「どーも、昨日ぶりですね。」
『･･･どうも。』
にこにこと胡散臭い笑みを浮かべる常連さんだった。相変わらずスーツにきっちりと身を包んでいて、高そうなスーツだな。そんなことを思ってみたり。
「いつもこの電車に乗っているんですか？」
彼はいつの間にか隣に並んでいた。「そうです。」と言えば、「大変ですね･･･」と憐れむ目で見られる。ちょっとだけむかついた。というかなんでこの人はここにいるのだろう。
「今日は仕事が早めに終わったんですよね。でも寄り道する気分にはなれなくて、すぐ帰ることにしたんです。」
わたしの考えていることを見透かしたように言われて、思わず彼の顔を見た。そこにはにこにこと胡散臭い笑みしかない。正直彼は苦手なタイプの人だ。
『そうだったんですね。』
「ええ。･･･お嬢さんは今からバイトですか？」
『まぁそうです。』
「やっぱり。良ければ一緒に行きません？ちょうど俺も寄っていこうかと思っていまして。」
"無理にとは言いませんから"
そう言われれば断れるはずもなく。わたしは渋々了承した。
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ゆん - そーめんさんの表現力天才〜！続き待ってます！お体に気をつけてくださいね…！ (3月2日 18時) (
レス) id: ec9d942a77 (このIDを非表示/違反報告)
処刑人 - はい、好き〜〜。続き待ってます。 (3月1日 22時) (レス) @page6 id: 7578fd3293 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そーめん | 作成日時：2024年3月1日 17時
