神威に拾われました【銀魂】

３２話目 ページ35

ああああああああああ

なに言ってんの

この間の添い寝といいなに！？

二人でハンバーグの種を成形してる最中


思わず手に力が入り肉が飛び散る


『新婚って...そんな願望あったの？阿伏兎の言ってた通り好きな人できたの？』

「なんの話？阿伏兎が俺の好きな人の話してたの」

『いるのかって聞いたら違くないけど違うって言ってた。いるの？』

少し気になってた

すこし遠慮気味に聞いてみた

「いるよ」


まあそうだよね......いないよ____ってえ！？


『えっいるの、春雨の子？地球の子？まさか神楽ちゃんとか言わないよね？神威はシスコン設定だけども』


「なに馬鹿なこと言ってるの、空っぽの脳味噌フル回転して考えな」



ハンバーグの焼きの工程に入った

あとは焦げ目つけてひっくり返して蒸せば終わりだ



『ごめんごめんごめん、そんな怒らないで冗談だよ』


考えれば出てくる人なのか..






誰だろ






..わからん


『わかんない。教えてよケチ、ドケチ、アホ毛』

「気づかないの。俺が関わってる女なんて一人しかいないじゃん」



ん


んん



まさか




え？



嘘でしょ



『も、もしかして阿伏....痛ッ...、じょ..冗談だってばごめんて』

阿伏兎と言いかけたところで神威が膝で腿に蹴りを入れてきた


容赦ない一発が痛い


とりあえず焦げないようにハンバーグひっくり返してフライパンに蓋をする


「阿伏兎が女に見えて自分が男だと思ってるなら一回死んで脳リセットしたほうがいいよ」





『って言う事は...私！？』


なんで今まで気づかなかったんだよと言う顔でこっちをみてくる


『え、なんかごめん』




気まずい雰囲気が流れる









ピピピ
リセットしたタイマーが鳴った


『あ、ハンバーグ焼けたよ。』

神威特性の特大サイズハンバーグ5個

初めて作ったにしては上出来だと思う


ソースを作ってハンバーグにかける




『はい。完成！どうぞ召し上がれ』



「いただきます」


消費されるハンバーグ




「量足りないけど美味しい」



よかったよかった



「で、俺は前からAの事好きなんだけど」



急にぶっ込んで来るのやめてほしい

神威は食べるのを中断して先ほどの話をぶっ込んできた


文脈という物は知らないのか



『それまじなの？』

「A、付き合って。拒否権はないよ？」



『よ、よろしくお願いします』



「これからよろしくね。とりあえず阿伏兎は次会った時にシめる」


そういって神威は食事に戻った

３３話目→←３１話目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す