神威に拾われました【銀魂】

５話目 ページ8

目的の星についた

この星でしか獲れない特有の鉱物の略奪が今回の目的である



私は戦いはすきだが侵略はすきじゃない

今回の星は農耕民なので全面戦争というわけじゃない

なので私は不参加


これが戦闘民族だったら喜んで参加するんだけどな


今回のこの星の割り当ては第七師団への当て付けとしか思えない。

一年を通して日差しの強い星で鉱物を運ぶ重労働


殺す気かっ


神威も相当強い奴がいないと参加する事はない


阿伏兎と他の団員で済ませて貰ってる


普段は次の星が決まるまで滞在することが多いが今回は私の接待の仕事があるのでそれに合わせて船を出すことが決まった


私としては船を出してくれなくても良いのだが




阿伏兎が仕事をしているうちは私が神威の相手をすることが阿伏兎との暗黙の了解になっている

おかげで仕事しなくて済む



今は神威との喧嘩を買って広い土地で久々の戦闘を楽しむ

高い木々の生い茂る森の中

森の中は日陰なので戦いやすい



「俺と戦ってる最中に考え事とはいい度胸してるよ」

私のパンチが軽々と止められ右手が拘束されてしまった

これはかなりまずい

利き手が馬鹿力により拘束され動かないので神威ごとこちらに引っ張り顔に膝をお見舞いする

神威の顔にはヒットしたのだが脚を持ち上げられそのまま地面に打ち付けられる



『痛ッ』

明日は筋肉痛だなぁ

「なかなかやるね。少しは成長した？」

開始間も無く神威相手に鼻血を出させたのだから今日は好調だ


『私はまだまだだよ』






そのあとも神威との攻防は続く


暫くして決着がついた


戦っていくうちにマウントを取られる

ヤバイ殴られる

神威の拳が振り上げられ
顔面目掛けて振り下ろされる


しかし顔に当たる直前で拳は止まった


「はい、俺の勝ち」

私は潔く降参した

『顔狙うなんて卑怯でしょ』

「戦いにルールなんて無いよ。あるのは作法だけさ」

『・・・』

「・・・」


『ところで神威、ここどこ？』

「さあ？」


夢中で縦横無尽に移動し続けていたのでもう船が見えるところにはいなかった

「俺たち迷子だね」

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