３０話目 ページ33
土が剥き出しの道
舗装なんてされていない道を歩く
『実際使われているところは見た事ないけどここは戦争中に兵器の開発と実験所、つまり研究所として使われてたらしいよ。しかも生物兵器だってさ』
「なんでそんなところの道知ってるの」
『家なかったからここ住処にしてた』
研究所として使われていたと知ってから住み始めた
幼いながらになんでもあると思ったのだろう
「じゃあここはAの実家か」
『こんなお粗末でエイリアン住み着いてる家が実家ってなんかやだな』
実家か......
「Aにぴったりじゃないか」
『ひどいこと言う』
どこがぴったりだ。なにもぴったりじゃ無いし持て余すくらい余るわ
「今も昔も化け物が住んでたことに変わり無いよね」
『え、もしかして私のこと化け物って言ってる？』
「もしかしなくてもそうだよ。鈍いなーさすがAだよ」
『もしかしなくても馬鹿にされてる事は理解したよ』
海坊主のことでからかったから根に持ってんのかアホ毛
『あ、着いたよ。懐かしいな』
地下道に似つかわしく無い金属でできた重厚な扉を開く
何かあったら嫌なので扉の後ろに体が隠れるように開けた
案の定
矢のような物が神威目掛けて飛んでいった
軽く避ける神威
「これはこれは、実家に挨拶に来たのに歓迎されてないみたいだ」
『わたしここが実家だって認めてないけど』
本当に人の話聞いてないな
広い空間に闇
見えぬ先に攻撃してきた相手がいるようだ
少し腕を伸ばして電気のスイッチがある場所に手を探る
パチッ
チカチカと使われていなかった電気がついた
光が照らす先に矢の主がいた
『赤い.....なんだあれ？』
なんとも形容し難い生き物がそこにいた
竜の様な頭が３つ生えている
そして赤黒い..見たことない生物だ
「あの色、どれだけの人を食ってきたんだろうね」
神威に言われてよく見ると血のようだった
そうか、この星に人が居なくなったのはこいつの仕業か
あの逃げてきた団員たちの食料を食い尽くしたのもこいつか
そんなことを考えているうちに神威が戦闘態勢に入って戦い始めた
もうこうなると私の出番はない
たまにこっちにくる攻撃をかわして見守る
『手伝おうか神威』
「邪魔しないで」
壁に寄りかかりながら鑑賞
たまに怪物の目を狙って弾を打ち込む
「A」
邪魔するなと言わんばかりに呼んでくる
『暇なの。これくらい許して』
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迷い猫 - 神威の一人称が僕になってますヨ！ (2021年11月2日 7時) (
レス) @page4 id: 0f483562a2 (このIDを非表示/違反報告)
lica(プロフ) - ゆるさん» ありがとうございます\(//∇//)\ (2020年7月16日 15時) (レス) id: a09501c7ae (このIDを非表示/違反報告)
ゆる - すごく面白いです！更新楽しみにしてます！ (2020年7月2日 16時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
lica(プロフ) - 神威さん» コメントありがとうございますヽ(*´∀｀) リクエスト頂いた内容で早速書きたいと思います！ありがとうございます！ (2020年5月25日 10時) (レス) id: a09501c7ae (このIDを非表示/違反報告)
神威(プロフ) - 読んでてとってもキュンキュンします！笑これからも期待してます！さっそくリクエストさせていただきたいんですけど神威の部屋でお家デートしたみたいな短編見てみたいです！難しいかもしれませんが出来たらやって欲しいです！m(*_ _)m (2020年5月25日 2時) (レス) id: 16991fe54c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：lica | 作成日時：2020年5月7日 15時
