神威に拾われました【銀魂】

２５話目 ページ28

気付いたら神威の部屋で一緒に寝ていた


目の前には神威の寝顔

綺麗な顔してるなオイ


ん？神威.....？


パチリ

目が急に覚めた

整理しよう


昨日夜に神威と管制室のデッキで話して....それからの記憶がない


もしかして寝落ちした？


神威の部屋で......寝た？






神威の！？



いや確かに私の部屋は出る時に鍵かけた


入れないのはわかった



でも神威ならそのまま放置して自分だけ寝そうなのに..



誕生日パワーって凄いな ←


そんなことよりも神威の抱き枕になってる状況


そろそろ起きて力を緩めてくれないと折れそう

骨がみしみしいってる



『神威起きて』


「・・・」


起きない...だと！

綺麗な寝顔が顔前にある


わたしの心臓も骨も持たない


『神威起きて！』

先ほどよりも大きめに声を出す

「んん“ー」


わたしの声には反応したが起きたくないと


まだ目は覚めねえといってるのが手に取るようにわかる

と、同時に神威がうずくまるように体を曲げた

するとどうだろうか


わたしの体は限界にまでのけ反っている



『神威起きて！苦しいよ！痛い』

「ん？あ、Aおはよう」

『はい、神威おはようございます。解いて』


今起きたのか疑いたくなるくらい顔は整ってるし目はぱっちり開いている

文字通り手足も動かない状況


『神威さん。この拘束解いてもらっていいですか』

「力尽くでやってみなよ」


ああ、日野さんのイケボが耳元で..

ってそんな場合じゃなかった



神威の拘束から逃れようと力一杯に動くがびくともしない


手を引き抜こうにも神威の腕がキツく、抜けない


足を動かそうにも神威の脚力に勝てる気がしない

「それで本気なの」

なんだか性別の違いを見せつけられているよう

悔しい


『降参するから、解いて』

「どうしようかな」


何か思いついたように喋り始めた神威

「昨日も話したけど一緒に寝たのって久しぶりだね。」

こいつ昨日の暴露話をこの至近距離で撃ち込んでくるつもりか？

自分の鼓動が速いことが神威にバレないか冷や冷やする

同時に神威の鼓動も感じてドキドキする


「そういえばあのときも____________________...」







神威が新しい私が恥ずかしい話を何話か繰り広げたところで私の怒りの沸点に達した


『いい加減離せや神威ィィィィッ』






私の叫び声は艦内に響き渡ったとさ

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