ホグワ−ツ卒業生が呪術師として無双する話【夢術廻戦】

番外編４−２ ページ33

【棘とおにぎり 続き】

１時間目の授業が始まる前に教室を出ていった棘は、授業開始ギリギリで駆け込んできた。

そして授業が終わるとすぐに教室を走って出て行き、また次の授業が始まるギリギリで戻ってくる。

それを４時間目まで続け、ついにお昼休みとなった。

４時間目の授業が終わるとすぐ棘が私のところに来て小さな紙切れを手渡される。

そしてそのまま走って教室を出ていった。


真「棘のやつ、なんなんだ？」

『ん？「お昼ごはん食べずに待ってて」？なんでだろう』


みんなで首を傾げながら待っていると、数分後に棘が教室に走って戻ってきた。

手には大きな弁当箱。

皆の机をくっつけてその真ん中に弁当箱を置き、ゆっくりと蓋を開ける。

するとそこには、綺麗に並べられた大量のおにぎりがあった………………！！

すべてアルミホイルに包まれ、海苔はご丁寧に別にしてある。

よく見るとアルミホイルには「しゃけ」「おかか」「すじこ」など具の名前が書いてある。


『おお！おにぎり！！』

棘「ツナマヨ！」

真「休み時間中ずっとこれ作ってたのか」

棘「しゃけ！」


棘はAの方を見てドヤ顔でサムズアップ。

悟と違って可愛い()


『これ、食べていいの？』

棘「しゃけ！」

『わー嬉しい！！じゃあ私のお昼ごはんのサンドイッチは棘にあげるね』

棘「高菜ー！」

真「おいパンダ、今Aと棘の周りに花が咲いてるのが見えるんだがこれは幻覚か？」

パ「大丈夫だ真希、俺にも見える」


何かわからなかったすじこ、高菜、おかかのおにぎりから食べ始める。

……が、量が多い上に１つのおにぎりのサイズもなかなか大きいので２つで満腹。

どうにか３つ目のおかかおにぎりを口の中に押し込み、飲み込んだ。


パ「まあでも、これで謎が解けたわけだな」

真「いや待て、まだ「しゃけ」と「さけ」の違いがわからない」

棘「ツナツナ」

真「ん？……なんだ、このメモ読めってか？

…………えーと、さけとしゃけには色んな説があるが特に明確な違いはない、だってよ」

『そっかあ……』

パ「てかA、せっかくスマホ貰ったんだからそれで調べればいいじゃん」

『スマホって調べ物も出来るの！？』

真「パンダそれ早く言えよ！！」

パ「あ、午後は体術訓練だからAはあんまり食べないほうがいいぞ」

『早く言ってよそれ！！！』


その後案の定キラキラ。





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