実験台になりまして#1 ページ19
「よろしくお願いしますね、アクス先輩」
そう言って微笑む彼女はとても可愛らしい、はずなんだろう。残念な事に、これから彼女の実験台になる俺には、ただの悪魔の笑みにしか見えなかった。
「襲うんじゃねえぞ」
「んな馬鹿な真似すっかよ」
さすがの俺でも王女様だと知った今、手を出す勇気はない。…匂いのせいか、今にでも飛びかかりてェぐらいではあるけど。
(まぁ、理性のねえ獣になる気はない)
「……騒がしいな」
「あ、やっぱレオナも気づいてんのか」
「馬鹿にしてんのか」
「うっわ、お前その顔怖すぎ」
ギロリと睨んでくるレオナから目を逸らし、窓から寮の外を見る。えーっと、毛玉に女の子…いつも王女様とつるんでるやつらじゃん。
(あれ、ケイトもいる。こーゆーの嫌いそうなのに)
話を盗み聞きする限り、最近連続して起きている事故…否、俺らが起こしている事件について嗅ぎ回っているようだ。
「王女様が呼んだの？」
「……A・ウェスターです。ここでは学生ですので」
あと、私は彼女達を呼んではいません
少し考える素振りをしてから、王女様＿Aは言った。悩む必要があったのかはわからねえところだが…
「馬鹿どもが騒ぎを起こす前に、行くか…ラギー」
「はいはい、オレも行きゃあいいんスね」
「ラギー先輩は彼女達の前では気をつけた方がいいですよ
私のように気付くかもしれません」
「えっ、」
「…そういや、どこでラギーが犯人だと目星がついた」
「レオナ先輩がラギー先輩にデラックスメンチカツサンドを頼んだ日に、ご丁寧に見せてくれたんですよ。“本人の意思に関係なく体が動く”魔法を」
「げっ、アレか…」
「………」
「ほ、ほら、証拠は残ってないッスからね！？それにまだアイツらは気付いてないみたいッスし…
なんかあったらしらばっくれるから大丈夫ッスよ」
助言をしているのを見る限り、彼女はこの作戦の協力者らしい。
(自分の為に、ダチとは全く反対の立場につく…案外、つめてー奴なのな)
匂いに慣れてきたのか、冷静にそんな事を思った。
「戻るまで此処にいとけよ」
「わかりました」
「はいはいレオナさまー」
「アクス…お前、」
「後にしてくださいレオナさん。今にも殴りかかりそうなんスから！」
そう言い残してレオナが談話室を出た。
やっと緊張感が解けて、俺はAの前のソファーにどかっと腰掛ける。
(…さて、)
「俺ら初対面だしさ、聞きたいこともあるだろ？
自己紹介でもしてようぜ」
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のま(プロフ) - 麗さん» ご指摘ありがとうございます…！その通りです。見事に誤字していました泣細かい所まで見て下さりありがとうございますm(_ _)m (2021年1月9日 8時) (
レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 31ページ 大丈夫だよジャック、、、の後にくるのは夢主の名前ではないのでしょうか?? (2021年1月9日 7時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
のま(プロフ) - 月華姫さん» コメントありがとうございます( ´ ` *)グッピーちゃん呼び、一応理由があってどこかで明かすかもしれませんので楽しみにしていてください笑応援嬉しいです！応えられるように頑張ります！ (2020年5月23日 15時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
月華姫 - フロイドが何故夢主ちゃんをグッピーちゃんと呼ぶのか気になりながら更新楽しみにしていますっ♪此れからも応援していますっ(｀・∀・´)bではまたっ♪ (2020年5月23日 15時) (レス) id: 4f61ef1df2 (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - keronefiさん» うっコメントありがてえです…課題に追われて死にそうですが、更新も頑張ります！ (2020年5月13日 23時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のま | 作成日時：2020年5月7日 17時
