#2 ページ20
「まずは俺からな
アクス・ゲーパルト。3年
アンタに“マジフト優勝作戦”に協力してもらうために出された、哀れな人質だよ」
「協力なんてたいそうな物じゃ…ただ、黙秘するだけですよ」
「…へぇ？」
(の割には、助言してたじゃないか)
ということは彼女には何か、友達が事件を解明すると悪いことでもあるのだろうか。
「ま、いいや。んで、俺はどんな実験に協力するカンジかな？」
解剖されちゃう？
とふざけて聞けば、「まずは惚れ薬として機能している成分を…」なんて具合にマジレスされた。
勉強のできない俺は、全くわからない。
「……って感じですかね。どれも人体に深刻な影響の出るものではないと思われます」
「へ、へぇ〜」
返事をする声がうわずる。
だっせえ先輩だ。
(…あの
「俺なんかで大丈夫？？レオナの方が、スムーズにいくとは思うんだけど」
「大丈夫です、寧ろご協力いただけてありがたいです」
長く説明してくれたのに全く理解できなかった罪悪感で、ついそうこぼす。
Aは本当に気にしていなかったようで、微笑みながら答えた。
さっきは悪魔の笑みに見えたのに、えらい違いだ。
(ちょーかわいいじゃん…)
ポカンと馬鹿っぽく見惚れていれば、困ったような顔を見せたA。
見過ぎたか、と目を逸らせば、「少し失礼かもしれませんが、」と彼女は切り出した。
「アクス先輩は…その、レオナ先輩とラギー先輩が…苦手なんでしょうか」
「！(何を言われるかと思えば…)」
俺がこの子の友人関係に疑問を感じていた一方で、この子も似たような事を感じていたらしい。
(まぁ俺のは隠すほどの理由でもねえし…)
「俺は脳筋でさー、頭使ったことが超弱いの。加えて情報にも疎い
アイツら運動もできる頭脳派だから、俺なんか気づいたらうまく扱われちゃってるんだよね。俺には何の利益もないのに！」
あ、思い出したら腹立ってきた。
…恨むなら馬鹿な自分を恨め、という話だが。
「まぁ、最近はアイツらの企んでる顔がわかってきて、その顔で近づかれたら基本逃げてる。…それでも頭使われて結局捕まるんだけどさー」
「大変なんですね…」
「大変！…ま、苦手ではないよ。面倒なダチだなとは思うけど」
そう言えば、「そうですか」とホッと息をついたA。
どうやら気を使わせてしまっていたらしい。
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のま(プロフ) - 麗さん» ご指摘ありがとうございます…！その通りです。見事に誤字していました泣細かい所まで見て下さりありがとうございますm(_ _)m (2021年1月9日 8時) (
レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 31ページ 大丈夫だよジャック、、、の後にくるのは夢主の名前ではないのでしょうか?? (2021年1月9日 7時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
のま(プロフ) - 月華姫さん» コメントありがとうございます( ´ ` *)グッピーちゃん呼び、一応理由があってどこかで明かすかもしれませんので楽しみにしていてください笑応援嬉しいです！応えられるように頑張ります！ (2020年5月23日 15時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
月華姫 - フロイドが何故夢主ちゃんをグッピーちゃんと呼ぶのか気になりながら更新楽しみにしていますっ♪此れからも応援していますっ(｀・∀・´)bではまたっ♪ (2020年5月23日 15時) (レス) id: 4f61ef1df2 (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - keronefiさん» うっコメントありがてえです…課題に追われて死にそうですが、更新も頑張ります！ (2020年5月13日 23時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のま | 作成日時：2020年5月7日 17時
