注意深い気分転換#1 ページ23
(アクス先輩、選手候補ならきっと練習とかあるんじゃ…)
このチャンスを利用してやる、と息巻いていた私だが、少し親しくなった彼の立場を考えると、そうも言えなくなっていた。
(とにかく早く、実験を済ませなければ)
その一心で部屋にこもって実験計画を練り続ける。
ユウさん達にも訳を話して実験をする旨を伝え、「手伝う」と言ったけど手伝えない、と話した。よって、今後一切私はあの事件に関わらないことになるだろう。
(レオナ先輩のことだから、ここまで見越してたんだろうな…)
「出来るだけ時間をかけずに、……いや、こことばしたら…」
ブツブツと、独り言が止まらない。
ついには内容もうまくまとめられなくなってきた気がする。
気分転換に外の風にでもあたるか…？
そう思ったとき、隣の部屋＿ユウさんの部屋から、物音がした。
(どうしたんだろう)
机から離れ、部屋の扉を開けて廊下に出る。
そこには、パジャマ姿のユウさんが居た。
「どうされたんですか？」
「あ、Aちゃん…実は筋肉痛で、寝れなくて」
それにグリムの寝言もうるさくて目が覚めちゃって
そう頬をかきながら軽く笑って言ったユウさんに(あぁ…)と同情する。確か、レオナ先輩達にマジフトでボコボコにされてしまった筈だ。
「怪我はありませんか？」と聞けば、「うん、大丈夫」と返ってきて安心した。
「Aちゃんも、寝れないの？」
「はい…先程お話しした、実験の計画やらがまだ定まりきらなくて…気分転換をしようかな、と」
「大変だね…そうだ、気分転換なら一緒に外行かない？」
キラキラと目を輝かせたユウさんのお誘い。
それを私が断るはずもなく。
「えぇ、行きましょう…少々お待ちいただけますか？」
「うん、いいよ」
そう断って、一度部屋に戻る。
(念のためにスマホと、マジカルペンと…)
少し外に出るだけとはいえ、何があるかはわからない。…今日身をもってそれを体感した私は、いつもよりも注意深かった。
その準備を終えて部屋を出ると、カメラを持ったユウさんが待っていた。
「ゴースト、カメラ…ですよね。どうしてそれを？」
「えっと、これは監督生の仕事？の一端で…学園長から、みんなの学園生活を撮るように言われてて」
(そんな仕事もあったんだ)
カメラで撮った写真は学園長への報告書の代わりになるらしい。問題が発生した時の証拠用、ともユウさんは言った。
「何があるかわからないからね！」
「！…ふふっ、そうですね」
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のま(プロフ) - 麗さん» ご指摘ありがとうございます…！その通りです。見事に誤字していました泣細かい所まで見て下さりありがとうございますm(_ _)m (2021年1月9日 8時) (
レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 31ページ 大丈夫だよジャック、、、の後にくるのは夢主の名前ではないのでしょうか?? (2021年1月9日 7時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
のま(プロフ) - 月華姫さん» コメントありがとうございます( ´ ` *)グッピーちゃん呼び、一応理由があってどこかで明かすかもしれませんので楽しみにしていてください笑応援嬉しいです！応えられるように頑張ります！ (2020年5月23日 15時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
月華姫 - フロイドが何故夢主ちゃんをグッピーちゃんと呼ぶのか気になりながら更新楽しみにしていますっ♪此れからも応援していますっ(｀・∀・´)bではまたっ♪ (2020年5月23日 15時) (レス) id: 4f61ef1df2 (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - keronefiさん» うっコメントありがてえです…課題に追われて死にそうですが、更新も頑張ります！ (2020年5月13日 23時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のま | 作成日時：2020年5月7日 17時
