終曲ハーツラビュル！#1 ページ38
「我らがリーダー！赤き支配者！
リドル寮長のおなーりー！」
「「リドル寮長、バンザーイ！」」
(何度見ても圧巻ね…)
今日はエースさんが要求した、『なんでもない日』のやり直しの日。
前回と同様、ハーツラビュルの寮服でおめかしして、私達も同席していた。
「うん。庭の薔薇は赤く、テーブルクロスは白
完璧な『なんでもない日』だね
ティーポットの中に眠りネズミは……って。いや、いなくてもいいか」
「そんなに急に変えなくたっていいさ」
(あの、リドルさんが…ふふっ)
女王の法律に囚われすぎていないその姿を見て、笑みが溢れる。
「お庭にフォトジェニックな飾り付けもできたし、オレ的には大満足♪」
「うーっ！早く料理が食べたいんだゾ！」
「オッケー♪ではさっそく……」
「ちょっと待って！」
「！？」
ケイト先輩がグリムさんの為に取り分けようとすると、リドル先輩がストップをかけた。そして彼が指した先には、
(白い、薔薇…！！)
確か『なんでもない日』は赤薔薇じゃないとダメだった筈だ。
(見過ごしてくれなかったのを見るに…怒られるのかな)
デュースさん達もそう思ったのか、あからさまに慌てている。
「リ、リドル。これは…」
「どうか、お目こぼしを！」
「…フフッ、なんてね。もう薔薇の木の1本や2本で罰したりしないさ」
「ほ、ほんとー！？リドルくん寛大！」
「みんなで塗れば早いだろうしね」
「って塗るのは変わんねーのかよ！」
(それは思った…でも、ほんと変わったな
よく笑うのも見るようになったし)
顔を合わせた機会は僅かだけど、それでもわかる変わり具合だ。
(なら薔薇を塗るくらい、安いもんだよね)
「もう1秒も我慢できねえんだゾ！
さっさとバラでもなんでも塗ってパーティだ！」
「それじゃみんな、準備はいい？」
「あぁ…にしても、リドルが薔薇を塗るなんていつぶりだ？」
「さあね。寮長になってからは寮生に任せっきりだったから…」
「なら散々塗らされたオレ様の方がぜーったい上手いんだぞ！」
「フフフ、それじゃあお手並み拝見といこう」
＿＿
＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿
リドル先輩が杖を一振りして、最後の薔薇の木も塗り終える。
「よし、こんなものだろう」
「…綺麗……っあ、」
「フフッ、ありがとう」
あっという間に赤く染まったのに、思わず言葉が漏れる。
慌てて口を押さえたけど、しっかり聞かれていたらしい。
「これで準備はできたね
『なんでもない日』のパーティを始めよう！」
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遙(プロフ) - ちぇよちゃのえくぼさん» ありがとうございます…！朝からテンション上がりまくりです笑これからもよろしくお願いします！ (2020年5月11日 8時) (
レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇよちゃのえくぼ - 面白いです! (2020年5月11日 0時) (レス) id: aef3ed9d84 (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - むうまさん» コメントが、来てる…？？お祝いありがとうございます！これからも頑張らせていただきます！！( ´ ` *) (2020年5月4日 11時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
むうま - 遅くなりましたが、続編おめでとうございます！！更新頑張ってください！！ (2020年5月4日 11時) (レス) id: 0f25994282 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のま | 作成日時：2020年4月23日 9時
