#3 ページ27
(よく考えると…)
(母達は、私から言ったり渡したりしなければ、褒めてくれなかったな)
それに気づくと、ますます自分のお茶をおいしそうに飲んでくれるのが嬉しくなってくる。
「…おや、泣いているのですか？」
「え、見たい」
「泣いてませんわ」
なんていうタイミングで相談が終わるんだ。
そしてなんでジェイド先輩はそんな些細な違いに気づいたんだ。
(少し、目がうるっとしただけなのに…)
「あは、本当だ…目がキラキラしてる〜」
「いひゃいですふりょいどせんぱい(痛いですフロイド先輩)」
何が楽しいのか、ムニムニと私の頬をつねって遊んでいる。
(ジェイド先輩…！)
「フロイド、そこまでにしてあげてください」
「えー、なんでだよ」
「人間のめ…女性は、繊細な生き物ですから」
「…にしても、何か悪いことをしたでしょうか…」
先ほどの取引の成果もあって、すぐにフロイド先輩から解放される。
その一方で、アズール先輩が考え込んでしまった…
(それは、悪い…よな)
この人達に正直にいえばきっと笑われる。
でも、このまま勘違いさせたままでいるのも嫌で、私は正直に言うことにした。
「…嬉しかったんです、」
「「？」」
「あんな…美味しそうに飲んでいただけたので」
そう言うと、シーンと騒がしかったフロイドさんまでもが沈黙する。
(き、気まずい)
笑うなら早く笑ってくれ
そんな思いでいれば、ぽん、と頭にジェイド先輩の手がのせられた。
「！？」
「フフフフフ…随分可愛い理由じゃないですか」
「あ、あんなに美味しい物なら、いつでもいただきますよ」
「アズール、手ェ震えてっけど」
「フロイド！」
予想外の反応に目を丸くしていれば、ジェイド先輩の置いた手が私の頭を撫で始めた。
(うっ、気持ちいい…)
気を抜くと目を閉じそうだ。
(でも、この人達の前じゃ………ダメだ気持ちいい)
またまた予想外な事に、ジェイド先輩はケイト先輩並みの手慣れだった。
「凄い大人しくなりましたね…」
「気持ちいいんじゃないですか」
「ジェイドー次オレね」
三人の会話も、どこか遠くで聞こえる。
(あと、もうちょっと…)
パシャ
「…お疲れ様でした、では私はこれで失礼しますわ」
「あーあ、アズール…」
「ダメですよアズール、ノーマルではシャッター音が鳴ります」
「くっ…でも一枚は、」
「一枚でもダメですよ…どうしてそんなに写真を撮りたいんですか？」
動画といい今の写真といい…
(一体何が目的なんだ)
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遙(プロフ) - ちぇよちゃのえくぼさん» ありがとうございます…！朝からテンション上がりまくりです笑これからもよろしくお願いします！ (2020年5月11日 8時) (
レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇよちゃのえくぼ - 面白いです! (2020年5月11日 0時) (レス) id: aef3ed9d84 (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - むうまさん» コメントが、来てる…？？お祝いありがとうございます！これからも頑張らせていただきます！！( ´ ` *) (2020年5月4日 11時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
むうま - 遅くなりましたが、続編おめでとうございます！！更新頑張ってください！！ (2020年5月4日 11時) (レス) id: 0f25994282 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のま | 作成日時：2020年4月23日 9時
