#2 ページ26
「＿と、こんな感じですかね」
(温度調整もバッチリできたし…)
味に問題はないだろう、とホットとアイスの二つを両手に、渡そうと彼の方に体を向ける。
「…！？」
「あ、もう少しそのままキープしていただけますか？」
(！？)
……誰が想像できたんだろう。
振り向いた先輩が、スマホを構えていたなんて。
「な、なんのつもりです！？」
「今後の参考資料＋αですね」
「＋αが気になってしょうがないんですが…」
「因みにSNSへの露出って王女様は大丈夫なんでしょうか」
「魂胆隠す気ありませんね、ダメです」
静かにしていると思えば…ほんと恐ろしい人だ。
(それに参考資料って…動画！？)
「ふむ…顔が写ってしまった所はカットして…
最後のシーンは…すみません、「おまたせしました」って言ってもらえますか？」
「だから魂胆が見え見えですって…」
「これに協力していただければ、フロイドに絡まれている時の助け舟になりましょう」
「…おまたせしました」
「フフフ…ありがとうございます」
きちんと言えば、満足げに笑うジェイド先輩。
(魅力的な対価だったから思わずやってしまった…)
どうも裏がありそうなその笑みに、後悔が襲ってくる。
「Aさん、僕も飲んでもよろしいでしょうか？」
「おや、アズール…もう書類の方は済んだのですか」
「いえ、少し休憩ですよ」
「僕も興味があります」とアズール先輩がやってくる。
(休憩…ならホットかな)
ジェイド先輩にアイス、アズール先輩にホットを渡す。
(まだあるから分ける必要もないっちゃないけど…なんとなく)
「マロウティーみたいに綺麗な青ですね」
「色は変わりませんが…ホットにもアイスにも使えるドライハーブティーですよ」
「マジカメ映えも狙えそうだ…食器はガラス製の物にしましょう」
(そんな細かく見られるとは…)
少し緊張しながら、二人が飲むのを見守る。
「スッキリしますね…鼻から抜ける香りも上品で爽やかです」
「こっちは普通のものよりもリラックス効果が強いように感じます
…アイスは工夫すればボトルでの販売も…」
反応は悪くない＿と思ったら、商売モードに移ったらしい。
真面目に相談をしている二人を後目に、自分でいれたホットの方を飲む。
(ん…美味しい)
「オレも飲んでいい？」
「はいどうぞ…ってフロイド先輩！？」
(い、いつの間に…)
ヒョイ、とその長い腕で簡単にアイスティーを取ったフロイド先輩。
「うめ〜」と言いながらガブ飲みだ…
(…嬉しい)
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遙(プロフ) - ちぇよちゃのえくぼさん» ありがとうございます…！朝からテンション上がりまくりです笑これからもよろしくお願いします！ (2020年5月11日 8時) (
レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇよちゃのえくぼ - 面白いです! (2020年5月11日 0時) (レス) id: aef3ed9d84 (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - むうまさん» コメントが、来てる…？？お祝いありがとうございます！これからも頑張らせていただきます！！( ´ ` *) (2020年5月4日 11時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
むうま - 遅くなりましたが、続編おめでとうございます！！更新頑張ってください！！ (2020年5月4日 11時) (レス) id: 0f25994282 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のま | 作成日時：2020年4月23日 9時
