#3 ページ23
「ゴメンの一言で済むわけねーだろ！
絶ッッ対許してやらねー！！！」
「え〜っ！？この空気でそれ言う！？」
「ったりめーだ！こっちは散々コケにされたわけだし？
せっかく苦労して作った手作りマロンタルトを捨てられたわけだし？
涙ながらに謝られたぐらいじゃ許せねーなあ」
「そんなことだろうと思いました」
「止めんなよ？これだけは譲んねーから！」
「…やりすぎはダメですよ？」
「かーっ！お前も甘いなあ」
「そんな…じゃあ、どうすれば…」
(貴方が非道なだけだ)
そう言いたい気持ちを押さえて、成り行きを見守る。
エースさんがとても根に持つタイプとわかった今、ここで発散してもらわないと、このゴタゴタが後まで続いてしまう…それだけは避けたかった。
「オレ、しばらくは誕生日じゃないんだよね」
「は？お前何を言って…」
「だから『なんでもない日』のパーティのリベンジを要求する
オレ達、結局パーティに参加できてねーし、そんで今度はお前がタルトを作って持って来いよ」
トレイ先輩の手伝いはナシで
そう言ったエースさんに、拍子抜けする。
(…ふふ)
「？なんだよその顔は」
「素直じゃないな、と」
「…うっせ！外野は黙ってろっ
＿＿いい？わかった？」
(いたっ…くはないけど)
ペシっと頭をチョップされた。
親にもぶたれたことないのに！…なんてテンプレを思い浮かべながら、リドル先輩の方を見る。
「……うん、わかった」
「うんうん。歩み寄りは美しきかな
これで一件落着ですね」
「そんじゃ、オレ達はまずお庭の片付けといきますかぁ」
「俺も手伝う」
「トレイはリドルくんを医務室に運んできて
…オーバーブロットしちゃったわけだし、一度先生に診せたほうがいい」
「ダイヤモンドくんの言う通りです。私も付き添いましょう」
(ケイト先輩、凄いなぁ)
先生も同意する、その正確な判断力。
初めて会ったときは、軽い人だと思ったけど…
今ではその第一印象が嘘のようだ。
「なら私が手伝いますよ。修復魔法は得意です」
「おっ、ありがとうAちゃん♪」
「うう、いっぱい魔法を使ったら腹が減ったんだゾ〜
…ん？… コレ、ドワーフ鉱山で落ちてた黒い魔法石と同じヤツなんだゾ！」
「本当だ。どこから落ちてきたんだ？」
「今度は食うなよ」
(ひ、拾い食い！？)
少し目を離しただけなのに、会話の内容が普通じゃない。
バッとグリムさんの方を見た時には既に遅し。
その食べ物には見えない黒い石が、グリムさんの口に入った。
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遙(プロフ) - ちぇよちゃのえくぼさん» ありがとうございます…！朝からテンション上がりまくりです笑これからもよろしくお願いします！ (2020年5月11日 8時) (
レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇよちゃのえくぼ - 面白いです! (2020年5月11日 0時) (レス) id: aef3ed9d84 (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - むうまさん» コメントが、来てる…？？お祝いありがとうございます！これからも頑張らせていただきます！！( ´ ` *) (2020年5月4日 11時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
むうま - 遅くなりましたが、続編おめでとうございます！！更新頑張ってください！！ (2020年5月4日 11時) (レス) id: 0f25994282 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のま | 作成日時：2020年4月23日 9時
