#2 ページ19
「おやめなさいローズハートくん！
ルールを守る君らしくもない！」
学園長の制止も、リドル先輩に届いている気配がない。
「トレイ、これやばいよ
あんなに魔法を連発したら……」
「！」
そんな中、ケイト先輩達の話す声が聞こえた。
それから浮かぶのは、オーバーブロットの文字。
「エースさん、これ以上刺激するような事はやめてください」
「嫌だね！！」
「エースさん！！」
彼も彼で、聞く耳を持たない。
リドル先輩に向かって「赤ん坊」などと平気で煽ってしまう。
(いや、そうかもしれないんだけどさ…！)
「今すぐ撤回しろ！串刺しにされたいのか！」
「やだね。絶対にしねえ」
「うぎいいいいいい！！！！！！」
「ガチでヤバいって！お前ら逃げろ！」
(これ、やばい)
無意識にユウさんを引き寄せて、為す術もなく変貌していく庭の様子を見る。
薔薇の木は全て浮かび、空気が淀む…
「こんな大掛かりな魔法、今使ったら、」
「A、ユウ！もっと離れろ！」
「あいつ、あれ全部でこっちに突っ込んでくる気だ！」
「じゃあデュースさん達はどうするんですか！！」
私達にだけ、避難を促す二人に、プツンと糸が切れる音がした。
(ぜっったいに、怪我なんかさせない)
(外れろ、外れろ、外れろ！！)
首輪さえ外れれば、まだ防衛魔法が展開出来るかもしれない。
ミシ、と首輪にヒビが入る。
(もう少し、もう少しだから、)
「薔薇の木よ、あいつの身体をバラバラにしてしまえーーー！！！」
(リドル先輩の照準はエースさん
でもあの数じゃやっぱり皆巻き込まれる)
＿＿パキッ
「っ！？Aちゃん、首輪は！？」
「エースさん退いてください！」
「はっ！？お前、何して、」
「あれ、言い過ぎです。貴方も友達無くしますよ？
＿＿防衛魔法、展開します」
(大丈夫、きっとできる)
空を見上げれば、バリアがしっかりと具現化されていた。
(…あとは、耐えるだけ)
絶対にバリアは割らせない。
どこにも穴が無いように、魔力を巡らせろ。
しかし、怖いものは怖いんだ。
私はギュッと目を閉じて、来るであろう衝撃に備えた。
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遙(プロフ) - ちぇよちゃのえくぼさん» ありがとうございます…！朝からテンション上がりまくりです笑これからもよろしくお願いします！ (2020年5月11日 8時) (
レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇよちゃのえくぼ - 面白いです! (2020年5月11日 0時) (レス) id: aef3ed9d84 (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - むうまさん» コメントが、来てる…？？お祝いありがとうございます！これからも頑張らせていただきます！！( ´ ` *) (2020年5月4日 11時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
むうま - 遅くなりましたが、続編おめでとうございます！！更新頑張ってください！！ (2020年5月4日 11時) (レス) id: 0f25994282 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のま | 作成日時：2020年4月23日 9時
