ハートの女王#1 ページ18
(あっ…ぶな)
「リドルくん！？」「リドル！？」
「ローズハートくん！？」
エースさんの大声で、何とか踏みとどまる。
エースさんがいなかったら、私は…
(…頭冷やそ)
(＿＿ん？エースさん、リドル先輩殴ってなかった？)
だいぶ気が動転していたらしい。
その事実に気づくまで、皆とワンテンポ遅れてしまっていた。
「右ストレートが綺麗に顔面にキマッたんだゾ！」
…わざわざ解説ありがとうグリムさん。
(リドル先輩が殴られたっていうのに…
声を上げるだけで、駆け寄る人は誰もいないんだ)
「子供は親のトロフィーじゃねーし、子供のデキが親の価値を決めるわけでもないでしょ
お前がそんなクソ野郎なのは親のせいでもなんでもねーって、たった今よ〜くわかったわ！
この学園に来て1年、お前の横暴さを注意してくれるダチの一人も作れなかった、てめーのせいだ！」
寮長とか決闘とか、どうでもいい
そう言ったエースさんは、ズバズバとリドル先輩に正論を吐いていく。
本当に今まで、歳の近い人に叱られてこなかったのだろう。リドル先輩は動揺と怒りで、言っている事がハチャメチャになりつつあった。
「お母様は正しいんだ！
だからボクも絶対正しいんだ！！」
(…今にも、壊れそう)
エースさんに向かって言ってるんじゃなくて、自分にそう暗示をかけてるみたい。
「…気づいているから、辛い……」
「…？Aちゃん？」
「いえ、なんでもありませんよ」
(…ほんと、他人事じゃないな)
とにかく、リドル先輩を落ち着かせなきゃいけない。
リドル先輩にこれ以上刺激を与えてはいけない。
その考えはあったようで、トレイ先輩と学園長がストップをかける…
「新入生の言う通りだ！もううんざりなんだよ！」
「うっ……！？」
も、卵をリドル先輩に投げた生徒によって、無意味と化した。
刹那、頭によぎるのは今朝の夢。
＿＿『うぎいいいいいい、首をおはねーーー！！』
(嫌な予感がする…！)
卵の飛んできた方を見れば、まだ卵を手に持った生徒達が残っている。
「人に向かって物を、」
「ハハハ、アハハ！！うんざりだって？
うんざりなのはボクのほうだ！！」
＿＿止めるには、遅すぎたらしい。
「何度首をはねても、どれだけ厳しくしてもお前たちはルール違反をおかす！どいつもこいつも、自分勝手な馬鹿ばっかり！
いいだろう。名乗り出ないなら全員連帯責任だ！
全員の首をはねてやる！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1310人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
遙(プロフ) - ちぇよちゃのえくぼさん» ありがとうございます…！朝からテンション上がりまくりです笑これからもよろしくお願いします！ (2020年5月11日 8時) (
レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇよちゃのえくぼ - 面白いです! (2020年5月11日 0時) (レス) id: aef3ed9d84 (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - むうまさん» コメントが、来てる…？？お祝いありがとうございます！これからも頑張らせていただきます！！( ´ ` *) (2020年5月4日 11時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
むうま - 遅くなりましたが、続編おめでとうございます！！更新頑張ってください！！ (2020年5月4日 11時) (レス) id: 0f25994282 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：のま | 作成日時：2020年4月23日 9時
