#2 ページ37
「んじゃ、ダメダメ監督生どのの尻拭いといきますか。デュースくん」
「ああエースくん。昼飯が楽しみだな」
(全く、もう…)
悪い顔して楽しそうに言うもんだから、強く注意する事が出来ない。甘いもんだな、私も。
「そしたら私達3人で行ってきます
ユウさんは念の為、先に教室に行ってもらって…
授業前に戻れなかった時はお願いします」
「うん！任せて」
中庭に向かえば、その毛玉は居た。
＿道中、前回の逃亡騒ぎについて聞いたけど、すばしっこくて苦労したらしい。
「足を遅くする魔法？それとも転ばせる魔法…」
「早く行くぞ！」
「はい！？」
そう言って駆け出したエースさんにデュースさん。
エースさんの手には、大きな虫あみが…
(まさかそれで捕まえるつもり！？)
(…そういえば、エースさん今魔法使えないんだった)
なら本当に彼らの手伝いは要らな…
(…これ以上は何も言わないでおこう)
「グリム、素直に授業受けたほうが身のためだぜ？」
「ふなっ！？なんでオマエらが！？」
「昼食を豪華にするため、だな」
「私は昨晩、貴方を監督すると言いましたので」
「そ、それでもオレ様はあんなつまんねー授業には絶対戻らないからな！」
まだ逃げるつもりらしい。
エースさん達と私とで二手に別れて挟み撃ちしようと言って、一足先に反対側へ向かう。
「あ、グッピーちゃんじゃん」
「人違いです！」
「……は？」
途中で苦手な人ランキング上位の先輩の声がかけられた気がするけど、きっと気のせいだ。
もし気のせいじゃなかったら、私は今度会った時に無事で居られない。
「ここら辺でいいですかね…」
「絶対戻らねぇんだゾ〜〜！」
タイミングはバッチリだ。
前方から猛ダッシュで迫ってくるグリムさんに、マジカルペンを向ける。
(対象が動いてるとやっぱ難しいな…)
それでも当ててやる、と振ろうとした時だった。
「げっ！Aが居るんだゾ！？」
「あら、バレてしまいましたか」
気づいたグリムさんが後ろに方向転換する。
(馬鹿なのだろうか)
「ほら、監督生のとこ戻ろーぜ？」
「いでよ、大釜っ！！」
「ふ゛な゛ぁっ！？」
デュースさんの召喚魔法の大釜が、グリムさんを押し潰した。
「よっしゃー！昼飯ゲット〜」
「昼飯と呼んだら誤解がうまれますよ？」
「さあ、大人しく授業を受けるんだ」
「こんな時だけ息ぴったりになりやがってぇ〜…」
そんな恨み言を言うグリムさんを抱き上げる。
チャイムも鳴ってない…
(完璧だな)
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のま(プロフ) - アイリスさん» タイトル変更を少し前にして…反映してなかったのかもしれません汗。私自身も気になってはいたのですが、直し方もわからず…と言った具合で。申し訳ありません (2020年5月20日 22時) (
レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス - 完璧な仮面という作品を押したら誰が為の王女というタイトルが出てきた……。ん……？ (2020年5月20日 20時) (レス) id: 191e3f71f6 (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - あすまさん» ニヤニヤしていただけて作者冥利に尽きます…その上身体の心配まで！素敵なコメントをありがとうございます！頑張ります( ´ ` *) (2020年4月25日 21時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
あすま(プロフ) - とても面白いです!!デュースとの絡みを見て､いつもニヤニヤしてます(笑)今の時期大変ですが､お身体に気を付けて下さいね。更新頑張って下さい!! (2020年4月25日 18時) (レス) id: 9925a6995f (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - saraさん» ああああなんという間違いをおかしてしまったのでしょう…今気づいてるところは修正入れます！共有ありがたいです…！頑張ります！ (2020年4月21日 16時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のま | 作成日時：2020年4月10日 19時
