#3 ページ4
「魔力の有無が確認できれば、
入学許可がおりますか？」
どうしても入学したい私が、口を開く。
それにざわざわと噂していたのがしん、と静かになった。
…のも一瞬で。
「女のくせに入学したって事は、相当なんだろ」
「魔力の有無の確認ってここで魔法使うのかな…？」
「綺麗な子だし、同級生になったらテンション上がる〜」
ああだのこうだの、またざわつき始める。
(…ちょうどうるさい人も居るし、寝てもらいますか)
「いきますよ…『
「ちょっ…！？私はまだ何も言ってませんよ！？」
学園長の制止が入るももう遅い。
私は小さい鏡を模した魔法を、うるさい同級生達にぶつける。
「！？」
「うわぁっ！」
悲鳴が上がったのも一瞬で、
鏡に触れた生徒達はその場に力なく倒れた。
その顔はとても幸せそうである。
「これは私のユニーク魔法です
…これでも魔力がないと思われますか？学園長」
「す、素晴らしい…！
で・す・が！！いくらなんでもやり過ぎです！」
先生が指さしたのは横たわっている生徒達。
余計な事を言ううるさい奴を適当に標的にしたら、
半分近くになってしまっていたようだ。
「なんでこいつら幸せそうなんだ…！？」
「おい、起きろ！…って全然起きねえ！！」
「そんな簡単に起きませんよ…『解除』」
「はっ…！あれは夢だったのか…」
「いい夢だったなぁ、また見たい」
学園長の視線が痛かったので、すぐに解除する。
のそのそと立ち上がる同級生を後目に、私は先生に確認した。
「今ので私が魔力持ちってわかりました？」
「えぇ勿論…ですが寮の件はまた後に話しましょう
遅くなりましたが、
各寮長は新入生をつれて寮に戻ってください
……ん？そういえば、ディアソムニア寮、
寮長のドラコニアくんの姿が見えないようですが…」
(“ドラコニア”…マレウス・ドラコニアか)
田舎王国出身の私でも、
さすがに名前ぐらいは聞いたことがある。
世界屈指の魔法力を誇る、妖精族の末裔…
どうやら声をかけづらいオーラがあるらしく、
式典の知らせがいつも届かないらしい。
「まあよい
ディアソムニア寮の者はわしに付いてくるがいい
……あやつ、拗ねていなければ良いが……｣
代理の生徒が現れたので、問題はなさそうだ。
(にしても、拗ねてなければって…)
それに続いて他の寮も去っていく。
＿＿＿そしてついに鏡の間には、
学園長と私と魔力の無い子だけが残された。
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のま(プロフ) - アイリスさん» タイトル変更を少し前にして…反映してなかったのかもしれません汗。私自身も気になってはいたのですが、直し方もわからず…と言った具合で。申し訳ありません (2020年5月20日 22時) (
レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス - 完璧な仮面という作品を押したら誰が為の王女というタイトルが出てきた……。ん……？ (2020年5月20日 20時) (レス) id: 191e3f71f6 (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - あすまさん» ニヤニヤしていただけて作者冥利に尽きます…その上身体の心配まで！素敵なコメントをありがとうございます！頑張ります( ´ ` *) (2020年4月25日 21時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
あすま(プロフ) - とても面白いです!!デュースとの絡みを見て､いつもニヤニヤしてます(笑)今の時期大変ですが､お身体に気を付けて下さいね。更新頑張って下さい!! (2020年4月25日 18時) (レス) id: 9925a6995f (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - saraさん» ああああなんという間違いをおかしてしまったのでしょう…今気づいてるところは修正入れます！共有ありがたいです…！頑張ります！ (2020年4月21日 16時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のま | 作成日時：2020年4月10日 19時
