各寮講座#1 ページ44
「Aちゃん！何されたの！？
何もない！？平気！？」
「は、はい…」
席に戻れば、鬼気迫る表情で詰め寄ってきたユウさん。
「私も止めに行きたかったのに…
行かせてくれなくて」
「お前に止めれる要素ねぇだろ」
「ユウはグリムを見てなきゃいけないしな」
(エースさんデュースさんナイスです)
この子が行ったら、それこそOUTだ。
逆に、ユウさんを利用すれば私は魔の手から逃れられるかもしれないけど…
(私はそんな真似、したくない)
…にしても、
「なぜこの席に？ケイト先輩」
「可愛い後輩に他の寮の話をしてあげてたんだよ
オクタヴィネルの紹介してたらAちゃんが居てびっくり」
「あ、はは…隣の席の方は？」
「俺はトレイ。トレイ・クローバー
ケイトと同じくハーツラビュルの3年だ」
「よろしくお願いします」
それじゃあ続きね、と話し始めるケイト先輩。
ご飯を全く食べていなかったから、食べながらその話を聞く。
「あの臙脂と黄色の腕章はスカラビア寮の生徒で〜
オクタヴィネルと同様、頭脳派揃いの寮だよ
筆記テストはあそこ2寮がデッドヒート！
あ、でもスカラビアの寮長は勉強はそこまでって感じで〜」
「はーい。これ話が脱線するフラグ」
エースさんがストップを入れると、「お前順応早いなぁ」とトレイ先輩が苦笑する。
「話を戻すと、あっちのやたらキラキラしいのはポムフィオーレ寮。紫と赤の腕章をしてる」
「ホワッ！超可愛い女の子がいるんだゾ！」
グリムさんの反応に、ふと私とユウさんの動作が止まる。
(可愛い、ではないとしても女の子なのに…
そんな反応した事ないよなグリムさん)
「わぁ馬鹿！お前、もう少し言葉選べよな！？」
「だってAとユウは、怖いからノーカンなんだゾ！」
エースさんのフォローは虚しく、グリムさんは更に地雷を踏み抜く。
「グリムさんは私達が怖いらしいですね」
「だから女子として見られてないのか…」
「悲しいですね」
「傷付いたね」
「ツナ缶は、お預けですね…」
「ふな゛っ！？
ままま、待つんだゾ！」
冗談でユウさんに振ってみれば、乗ってくれた。
それが嬉しいやらやり取りが楽しいやらで、思わずからかいすぎてしまう。
「ふふ、冗談ですよ」
「冗談に聞こえなかったんだゾ…」
半泣きのグリムさんをよしよしとなだめる。
(思ったより毛並みがいい…ちゃんと手入れしてみましょうか)
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のま(プロフ) - アイリスさん» タイトル変更を少し前にして…反映してなかったのかもしれません汗。私自身も気になってはいたのですが、直し方もわからず…と言った具合で。申し訳ありません (2020年5月20日 22時) (
レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス - 完璧な仮面という作品を押したら誰が為の王女というタイトルが出てきた……。ん……？ (2020年5月20日 20時) (レス) id: 191e3f71f6 (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - あすまさん» ニヤニヤしていただけて作者冥利に尽きます…その上身体の心配まで！素敵なコメントをありがとうございます！頑張ります( ´ ` *) (2020年4月25日 21時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
あすま(プロフ) - とても面白いです!!デュースとの絡みを見て､いつもニヤニヤしてます(笑)今の時期大変ですが､お身体に気を付けて下さいね。更新頑張って下さい!! (2020年4月25日 18時) (レス) id: 9925a6995f (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - saraさん» ああああなんという間違いをおかしてしまったのでしょう…今気づいてるところは修正入れます！共有ありがたいです…！頑張ります！ (2020年4月21日 16時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のま | 作成日時：2020年4月10日 19時
