#2 ページ14
2限目が終わり、1度デュースさんと別れてクルーウェル先生に教えてもらった空き教室に向かう。
何故なら次は、私が唯一気にかかる＿＿体力育成の授業だからだ。
誰も見ていないのを確認して、ジャージに着替え、髪を一つに縛る。
(あぁ…憂鬱だ)
重い足取りで、運動場に向かえば、既にクラスメイト達の姿があった。
「オレはバルガス
お前らモヤシ共の体力育成を担当してやることになった」
赤いジャージを身に纏った先生が、熱く筋肉について語る。
それが終わったかと思うと、
「魔法士たるもの、体力がないとな
まずはグラウンド20周、次に腕立て伏せ100回！」
「」
「大丈夫か…？」
「…モチロン」
女子には酷なメニューだからか、デュースさんが心配してくれる。
(運動もできるように鍛えられたから…)
別にやる事自体に問題はないだろう。そうやる事自体は…
＿＿＿＿3周目
「(きっつ…やっぱり男子早い…)」
「(やベぇ女子についてこられるペースかよこれ)」
「(女子に負けてたまるかよ)」
「(バカこれ以上上げたら後で死ぬぞ)」
「(あーーナニがと言わんが揺れてる)」
「(余裕だなお前！)」
＿＿＿＿8周目
「(し、死ぬ…なんでペース落ちないの…)」
「(なんでついてこようとするんだコイツ)」
「(王女サマって聞いたが本当か？)」
「(こんな動ける王女いるかよ)」
＿＿＿＿16周目
「(あー…半分くらい差ついた…)」
「(やっと離したぞ…！)」
「(女子辞めてんだろ)」
「(…もう何も考えられね)」
「…うっ…」
「吐くなよ！？」
＿＿＿＿20周目。私が帰ってきたのは、先頭グループがゴールしてから約2分後くらいの事だった。
「いやぁここまで真面目に走り込んだクラスは久々だぞ！」
バルガス先生は御満悦。
一方で私は息を整えるのに必死になっていた。
(こういうのは嫌でも男女の差が出る)
(それで馬鹿にされたくなくて頑張ったけど…どうなんだろ)
チラリと固まってぐったりしている男子陣を見る。
向こうもこちらを見ていたのか、何人かと目が合った
「「！」」
「……」
かと思えば、バッと目を逸らされた。
(後ろめたい事でも考えてたのかしら…
やっぱり女だからと馬鹿にされているんだわ)
「(なんでアイツ立ってられるんだ)」
「(やっぱ女子卒業してんじゃね)」
「(汗拭いてる感じやばい)」
「(息あがってんのやばい)」
「(ポニテ可愛い…)」
＿＿次は腕立て伏せ100回！
そんなバルガス先生の号令に、(やってやる)と私は強く意気込んだ。
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のま(プロフ) - アイリスさん» タイトル変更を少し前にして…反映してなかったのかもしれません汗。私自身も気になってはいたのですが、直し方もわからず…と言った具合で。申し訳ありません (2020年5月20日 22時) (
レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス - 完璧な仮面という作品を押したら誰が為の王女というタイトルが出てきた……。ん……？ (2020年5月20日 20時) (レス) id: 191e3f71f6 (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - あすまさん» ニヤニヤしていただけて作者冥利に尽きます…その上身体の心配まで！素敵なコメントをありがとうございます！頑張ります( ´ ` *) (2020年4月25日 21時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
あすま(プロフ) - とても面白いです!!デュースとの絡みを見て､いつもニヤニヤしてます(笑)今の時期大変ですが､お身体に気を付けて下さいね。更新頑張って下さい!! (2020年4月25日 18時) (レス) id: 9925a6995f (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - saraさん» ああああなんという間違いをおかしてしまったのでしょう…今気づいてるところは修正入れます！共有ありがたいです…！頑張ります！ (2020年4月21日 16時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のま | 作成日時：2020年4月10日 19時
