検索窓
今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:27,279 hit

明日の約束 ページ3

《お風呂が沸きました》
《お風呂が沸きました》



「お風呂…あ、替えの服も用意しなきゃですね」
「…何から何まで…すまねぇな」
「しょうがないですよ」

いつ戻れるかわからないけど、ずっと同じ服を着てるのは嫌なはずだ。

提案すれば、適当なサイズを教えてもらえた。
サイズの基準は向こうと同じなのか…変なの。

スマホのメモを開いて、
・ドリル
の下に、
・キバナさんの服
と付け足しておく。


「….あー、」
「今度は何だぁ?」
「私、男性の下着、よく分からなくて…
今からちょっと調べるので、履きたいヤツ教えて下さい」
「……いや、その必要はねぇよ」


何言ってんだこの人
そう思ってスマホから視線をあげれば、「名案を思いついた」と言わんばかりのキバナさんがいた。


「オレさまが一緒に買いに行けばいいだろ?」


そう言った時の目は、未知の世界への好奇心でキラキラと輝いていて。


「…アナタ、その服装が馬鹿目立つってわかって言ってます?」
「?そうなのか?」
「そうなんです」


しかもキバナさんは美形だ。
外に出たら視線を集めるのは目に見えている。

…本人はトップジムリーダーとかで人気者だったらしいし、そうゆうのには慣れてるのかもしれないけど。


「…ダメか?」


さっきまでヘラヘラ笑っていたのが嘘のように、しょぼんとしているキバナさん。
……あーもう、腹括るか。


「いいですよ。ただ、変に目立たないでくださいね」
「おっしゃ!」
「あと、明日も帰るのはこれくらいになるので、
それまでは家で大人しくしててください」


明日が休日なら良かったけど、生憎今日は木曜日。
明日の夕方までは彼を暇にさせてしまうけど、まぁしょうがない。

彼が私のお願いに頷いたのを見てから、お風呂に入る準備を始める。
…あ、そうだ。


「キバナさんって、今何才ですか?」
「オレ?オレは_だけど?」
「は…」


気になっていた事を聞けば、まさかの同い年。
全然同い年に見えない…その、色気というかなんというか。


「オマエは?」
「同い年です」
「っへ?」


「マジかよ」とでも言いたげな彼の顔が腹立つ。
言うんじゃなかった、童顔で悪かったな畜生。

最後の記憶 キバナside→←情報整理



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (66 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
73人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - HA LUさん» 嬉しいお言葉です…!他ジャンルに沼ってしまい、ゆっくりな更新ペースになると思いますが、どうかよろしくお願いします (2020年5月19日 8時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
HA LU(プロフ) - とても面白いです!更新頑張ってください! (2020年5月17日 18時) (レス) id: 4520b61900 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 闇夜月さん» 毎日更新出来なくて申し訳ないです…!コメントありがとうございます! (2020年4月14日 15時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
闇夜月 - とても面白いです!毎日更新を楽しみにしています!頑張って下さい!! (2020年4月14日 10時) (レス) id: 07dc54a395 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 青さん» 嬉しすぎるお言葉です…!昨日更新できなかった事が悔やまれる…ありがとうございます!がんばります! (2020年4月4日 11時) (レス) id: 2dcdbc064e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2020年3月26日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。