【ポケモン】オレさまが現れた！【逆トリ】

オレ様よりも　キバナside ページ18

Aの後輩が、A背負って帰ってきた。

その後輩とやらどうも二面性がある奴らしく、いつもAから聞いてた良き犬？系後輩とは全く違う腹黒野郎だった。


「…ったく、無理すんなよって忠告してやったのになァ」


すぅすぅと寝息を立てている彼女の髪に触れながら、そんな事を言う。


＿＿わかってるんだ。

オレ様はいつ元の世界に戻って消えるかわからねぇ世間知らずで。
アイツのように好いたところで、アイツのようにコイツの隣に立っている資格はねェ。


(…こんなに、苦しいなんてな)


予想はしていた。
だから日に日に積もっていくモンなんか気付きたくなかったのに、あの男が来たせいではっきりとわかってしまった。

…それは、ドロドロとした独占欲も同じで。


触れていた髪を横に流すと、彼女の白い首元があらわになる。


「…あー…やべ」


最低だわオレ
そう言いながらも、止める気はさらさらない。

覆い被さるようになれば、幸せそうな彼女の顔がよく見えた。


「…これが、最後だからな」


そう言い訳がましく、オレは無防備に眠る彼女にキスを落とした。

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