176話 ページ36
文化祭も無事終わり、片付け中。
み「……」
「？どうしたの？」
る「A元気ないね」
り「大丈夫？」
「え？大丈夫だよ？なんならみくちゃんの方が…」
み「みくは元気！Aの方が元気ない！」
「え、えぇ…？」
る「…まぁとりあえず片付けてゴミ出し行こ？」
と、何かを察したのか話を切り替えるるかちゃん。
どういうことなんだろうか…。
･
り「綺麗だね〜！」
ゴミがキャンプファイヤーのように燃えて綺麗…。
み「やっぱおかしいよ…！」
る「本人が大丈夫って言ってるんだからほっときなさいよ」
「…？」
後ろでなにか小さな声で話す2人。なんだろう…？
り「Aちゃん、文化祭どうだった？」
「え？楽しかったよ」
り「悔いはない？」
「ないよ？」
り「ほんと？」
私の隣で火を見ていたりんちゃんが聞いてくる。
楽しかったのは本当だし後悔とかもないと思うけど…？
る「りんも、Aは楽しかったんでしょ？ならいいじゃない」
「…ごめん」
る「Aは悪くないでしょ。りんもみくも、Aと楽しみたかっただけなんだよね？Aが少し悩んでそうな顔してて心配だったのよ」
「…ごめん…」
み「私たちこそごめん！Aに謝らせたかったわけじゃないの！」
り「ただ今日少し元気なかったように見えて、私たちに何が出来るかなって…ごめんね…」
「私こそ、ごめん…みんな楽しんでるのに1人楽しくなさそうで…」
普通に迷惑、だったよね…。
と下を向くと、るかちゃんに頬を両手で抑えられた。
る「そういうマイナス思考禁止！」
「わっ」
る「笑ってた方が可愛いんだから、私らでよければ話聞くしさ」
「…うん。ありがと」
み「じゃー！残りの文化祭楽しも！」
り「Aちゃんと全然文化祭一緒いられなかったよね！今から楽しも！」
「うん、楽しむ！」
3人ともすごくいい人たち。わざわざ私のためにここまで言ってくれるなんて…。
「ありがとう」
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作者名：作者
作成日時：2019年1月19日 19時
