【wrwrd】振り上げたこの拳はどこに下ろせばいい (ページ8)

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くりーく！ページ8

その後、トンちから詳しい説明をされ、各自解散、準備に取り掛かる。
が、俺は何故か残される。

「…何？俺なんかしたっけ？」
ト「何かしてない日があるん？」
「…ないな」
グ「お前は待機だ」
「へっ？なんで！？俺も行くけど！」
グ「お前には書類仕事と指揮をしてもらう」
「はぁ！？後者はいいとして前者は嫌やぞ！」
ト「まぁ端的に言うと、お前が出るまででもないってのと、グルッペンが今回参加できひんのや」

グルちゃんが、参加しない？戦争に？嘘やろ。戦争大好きなグルちゃんが？

「怪我でもしたんか？」
グ「王様に呼ばれてな…」
ト「今回の戦争は大して大きいもんとちゃうし、気合いで一日で終わらせろと仰せで、まぁその間に食事をと…」
「王様は何考えとんの？あほなん？」
ト「まぁ相手が相手やしそう考えたくもなんねんけど…」
グ「と、言うわけで指揮はお前に任せるぞ、A」
「何故俺なん？トンちでもマンちゃんでもええやろ」

俺なんかより作戦の立案遂行得意やし！

ト「お前には大人しくててもらいたいと」
グ「王様が」
「俺なんかした？」
ト「戦争の度に街を壊されるのはもうごめんやってさ」
「え…」
グ「お前暴れすぎ」
「だってその方が慣れてんもん」
ト「お前本来スナイパーで後方支援が得意な癖してなんなん？」
「そっちの方が早いやんけ」
ト「無駄撃ち禁止しても建物撃ち抜いて壊すし」
「一掃出来るやん」
ト「国民にまで被害出すなや！」
「元々遠距離も得意やけど昔はそんなん意味なかったし。でも近接得意なんばっかやからスナイパーやっとるだけやし…」
ト「せやからお前は指揮とれって」
グ「王様直々の命だ、誇れ」
「…しゃあない。俺の素晴らしき指揮をとくとご覧あれ、と伝えとけよ！」

俺が人の上に立って指示出すのが一番苦手なんしっとるくせに…