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ある日の路地裏 ページ4

「あ!Aちゃーん!!」

通りの向こうから元気よく走ってきて俺に飛びついてきたのは、八百屋の娘。

「げ、娘!」
娘「もーおー!娘って呼ばないでって何回言えばわかってくれるのー!」
「お前がAちゃんやめたら考えてやる」
娘「考えるだけでしょーっ!」

よくわかったな娘。

娘「ねぇ!Aちゃん!今日デートしよ!」
「はぁ?何言ってんだガキ。パパが許さねぇだろ」
娘「Aちゃん女の子に興味ないからいいよってパパ言ってた!」
「娘に何教えてんだあのジジイ!」

そういう文化もあるんだ!とか思ってヤバい方向にいっちゃうからやめろよ!大事な娘が腐るぞ

「まぁ、いいや。1日付き合ってやる。どこ行きたいんだ」
娘「デートスポット!」
「なんでそんなにデートにこだわるんだよ。第一お前みたいなガキにゃ入れねぇ店もデートで行くやつはいるんたぞ」
娘「じゃあAちゃんのお家行こ!」

そう言って娘は俺の手を引き歩き出した。

娘「とうちゃーく!近かったね!」
「元々家の近くだったからな。って分かってんだろ」

娘は笑顔を見せ、俺の家に入っていった。勝手に入るなよ…

娘「Aちゃん、ほんとに女の子に興味ないの?」
「はぁ?何聞いてんだお前…」
娘「私ね、Aちゃん好きだよ」
「…お前みたいなガキに好かれてもなぁ」

男の子だったら今すぐ食ってたかもしれんが。女の子だしなぁ…。

とか思いつつもどうすればコイツが傷つかないで断れるかを考えてた。

「…お前が大人になってもまだ俺を好きなら考えてやるよ。××」
娘「!」

娘は大粒の涙を零した。

「ほら、泣くなって。可愛い顔台無しだぞ」
娘「ふぇ。Aちゃん…ありがと〜…」
「はいはい」

泣き顔のまま俺に抱きつき、声を上げてさらに泣き出した。

てかコイツ、悪ガキどもと仲良いのになんで俺なんだろうな?

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作者名:たろう
作成日時:2018年10月22日 11時

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