ある日の畑 ページ3
「らんらーん」
ちょっと前に畑遊びに行くって言ってたな、と思い畑に向かうと、既にらんらんが作業をしていた
ひ「A、いらっしゃい。どしたの?」
「お手伝いしようかな思って」
ひ「ほんと?ありがとう」
らんらんは少しマスクをずらして口を見せ、嬉しそうに笑った。優しい笑顔やなコイツ。モテるで。
「と言っても俺がすることあるん?」
ひ「えっとねー、あ、水汲んできてもらえる?」
らんらんにそれなりの大きさのじょうろを渡される。
ひ「多分それ1回分で足りるから」
「おけー」
水道に水を汲みに行き、らんらんのもとへ帰ろうとすると、隣をかなりのスピードでシャオロンとコネシマが走っていった。
その数分後、少し重いじょうろを運び地面に置き、ふと視線を上げると、仁王立ちのらんらんと、その前で正座して震えるシャオコネがいた。
「ら、らんらーん?どないしたん?」
コ「も、申し訳ありませんでした」
シ「もう二度としません」
ひ「テメーらそれ何回目だよ」
少し視線をずらし畑に目をやると、少し荒れていた。あぁ、コイツら走って荒らしたんか。それで怒られとんのか。
真っ黒いオーラを見に纏ったこわぁーい復讐鬼と化したらんらんと可哀想だけど自業自得なシャオコネに合掌をし、その場を立ち去った。
「ドンマイ」
その日の夕飯時、シャオコネは食堂に現れませんでした。
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作者名:たろう
作成日時:2018年10月22日 11時