【wrwrd】振り上げたこの拳はどこに下ろせばいい (ページ15)

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終戦ページ15

『Aさん、申し訳ございません！1人逃しAさんの元へ向かってしまいました…！！』

インカムから聞こえる焦った兵士の声。

「おーう、気にすんなや。俺がやっとく」

こんな時はしゃあないし問題ないやろ。俺の部屋に入ってきたら平和的に殺す。部屋汚れるから血は流させへんぞ。

バンッ！とドアが開く。やっぱり入っきたかー！

「よおここが分かったな」
「アンタを殺すために来た」
「俺を？ご苦労さん。殺してくれてええで」

うらああっ、と正面突破してくる敵兵1名。馬鹿なことだ。正面突破なんてなぁ…。

「ここまで来たことは褒めてやろう。だが死ね」

何となくかっこよさげな、かっこつけなことを口にして相手の首を一掴み。からの絞殺。

「恨むなら兵士になった自分を恨むことやな！」

届きもしない捨て台詞。一度は言ってみたいやん！

ザザザっとインカムの音。

ロ『敵殲滅を確認。帰ってええ？』
「お、ロボロくーん！お疲れぇ〜。帰っといで〜。ゾムさんも偵察おつ〜」
ゾ『敵拠点潰したけどよかったやんな？』
「あぁ、もう全然。むしろそう言われとったし」
オ『指示したれよ…』
「ゾムさんなら言わなくてもやってくれるって、俺知っとる」

拠点近くで活動していたロボロくんやペ神はすぐに帰ってきたものの、ゾムさんは帰ってくるのが遅かった。敵拠点行ってたから。

「やと思っとったんやけど」

帰る途中コネシマを見つけて食害してたそう。めちゃくちゃ迷惑やん！

「こんな時くらい早く帰ってきなさいよ！」
ゾ「ごめんなさい、お母さん」
「今日の夕飯はなしです！」
ゾ「マジかよ…」
コ「も、もう食ったやんけ！」
ゾ「あれは間食」
「コネシマにはあるから期待しといてな？」
コ「い、いや、ええわ。うん。いらんいらん」
ゾ「遠慮すんなや。俺の代わりにも食えって」
コ「いらんて！！！」

…平和的に戦争終わりました。無事勝利し、王様との食事に出かけていた2人も何事もなく帰還。俺は街を壊さなかったため王様に褒められたとさ。ちゃんちゃん。