検索窓
今日:3 hit、昨日:52 hit、合計:1,940,640 hit

ページ28









「本当によろしかったんですか?」







部屋へ戻ると、
私の後をついてきた哲也が 口を開く。







ソファーに腰を下ろして、
哲也を見上げた。







「白々しいわよ、哲也…、」





クスッと笑ったら、







「あれ?気づいておられましたか?」





バツの悪そうな笑顔が返ってきた。








当たり前でしょ。
毎日一緒にいるのよ。

貴方のこと、一番分かっているのは、私。
私のことを一番理解してくれるのも、貴方。






「姫が、ずっと心にひっかかっているようでしたので…」




「だからって、哲也が悪者になることないのに…」




「いいんですよ、、
それで姫のお気持ちが 伝えれたのなら、、
それにね、アレは僕の本当の気持ちですし。」








おかしいと思った。
いつも物腰優しい哲也が、彼女に対して
あんな風にキツイ言葉を吐くなんて…。



勿論、彼女に釘を刺すためもあったんだろうけど、普段の彼なら、もっと言葉や場所を選ぶはずだから…。





だから、すぐに気づいた。

哲也は、私の考えてることに気づいてるんだって。




後は、哲也のシナリオ通り。
すべてに気づいた彼女が私に謝り、
私に会社を助けて欲しいとお願いする。







「私、間違ってないよね?」




自分のした選択に、後悔してるわけじゃない。
間違ってないよ、って言ってくれる味方が欲しいの、、







ふっ、と笑った哲也が
私の前に跪く。

柔らかな笑顔で、私の手を取り…







「さすがは、五十嵐の奥様です。
以前、言ったでしょう?
五十嵐の嫁たるもの、器の大きい人間でなくてはなりません、と…。


僕のお姫様は、優しくて、芯の強いお人です。
哲也の、自慢のお姫様です。」









歯の浮くような台詞を並べたくる。









「………剛典さんの気持ち、わかるの。
私もね、そうだったから、、

ずっと啓ちゃんを見捨てれなかった。
好きとか、そういうのじゃないの、、
……情、なのかな?


だからね、剛典さんがどうにかしてあげたい、って気持ちも理解できるのよ。
それに、剛典さんは、どうにかしてあげられる人だもの。きっと大丈夫…。」






彼の私に対する気持ちは分かってるから。
私の気持ちに応えようと、彼女を切ろうとしたくらいだもの。

彼の気持ちは、私の元にある。




ならば、私は此処で、
彼が帰ってくるのを待つだけ。







私を包み込んだ哲也は、
頑張ったね、っていうみたいに
髪を撫でてくれた。

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1743 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3908人がお気に入り
設定タグ:三代目JSoulBrothers , 岩田剛典 , TETSUYA,土田哲也   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - りょうちさん» そうなのー。今書いてるの書き始める前かなー?読み返してくれたんですね!ありがとうございます(*´▽`*) (2017年9月13日 16時) (レス) id: 4e300b94c6 (このIDを非表示/違反報告)
りょうち(プロフ) - 花さん!いつの間に更新してたのよー!嬉しいサプライズだよ(*^▽^*) (2017年9月13日 15時) (レス) id: e6319aab1f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - らりるれろんさん» ありがとうございます(*^^*) (2017年8月31日 7時) (レス) id: 4e300b94c6 (このIDを非表示/違反報告)
らりるれろん(プロフ) - そうですよね(^^;臣隆のお話も読ませていただいてますよ(^^)楽しみです!あっ!遅くなってしまいましたがお子様お誕生日おめでとうございます*\(^o^)/* (2017年8月31日 4時) (レス) id: 4dde80cde4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - らりるれろんさん» PowderSnowはもうこれで終わりです。 (2017年8月30日 17時) (レス) id: 4e300b94c6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2016年11月19日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。