第二話 ページ3
まず、兄を除いた里に残る唯一の兄弟の変化だった
まるで父の生き写しの様だった。命を消耗品か何かと勘違いしていた。
聞けば父の課せる凄惨極まる訓練の中で兄弟は死んで行ったのだという。
何故俺だけが仙人の元で修行していたのかは分からなかった。仙人に聞いても首を振るだけ、これに関しては未だに謎だ
あぁ......兄はこの考えの在り方に疑問も持ったのだと幼いながらにして気が付いた
俺も兄を追おうと思ったが齢10の餓鬼が出来ることには限りがあった。だから数年は里に居た。兄が居ない今次世代の頭領はお前だと言われた
だが毛頭なるつもりはなかったし抜け忍となる準備は着々と進めた
15になった時、嫁を三人宛てがわれた。一夫一妻制のこの時代には珍しく一夫多妻制のこの里は15になると三人を迎え入れる事になる
一人は俺と共にいる優しくおっとりした
あとの二人はまあいいだろう。
俺は三人に抜け忍となる話をした。しかし千夜以外はそんな事をすればただじゃ済まないと恐れ拒否した
そりゃそうだ、忍びの里の情報漏洩を防ぐ為に暗殺されるだろう。それに、長らく里にも居らず修行に明け暮れていた俺に信頼などクソもない。だが
''貴方の事はまだ分かりませんが、一生添い遂げます''
そう言った千夜の顔は忘れられない。ほぼ初対面の俺にそう言ってくれるだけの強さ。惹かれたな。
不安も、不満もあっただろう。だがそう言ったた千夜を、一生守ってやろうと思った
それから千夜を連れて里を抜けた。しかしまあ予想通り暗殺部隊が動き眠れない日が続いた。しかし忍は不眠には強い。不眠の訓練もあったからな
里を出て2週間が経った。食料は尽きたが暗殺部隊はもう追ってこない
そんな時鬼に遭遇した。兎に角デカかった。
切っても死なない
だから先に千夜を逃がし時間稼ぎをした。夜中に遭遇し夜明けまで戦っていた。日の出と共に鬼は立ち去り気が抜けその場で意識を絶った
気が付けば布団で寝ていて怪我の手当もしてあった
夜が明けても戻らない俺を心配して千夜が迎えに来たと言う。そして倒れている俺を何とか運ぶ途中婆さんに会い助けて貰ったと
それから療養も兼ねて世話になった
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ぼん(プロフ) - お粥さん» お粥さんコメありがとうございます!!ちまちま頑張って行きたいと思います!!笑 (2019年9月25日 10時) (レス) id: ce4986fa2c (このIDを非表示/違反報告)
お粥 - ものすごく面白いです!これからも応援してます (2019年9月25日 9時) (レス) id: 9c4b66d165 (このIDを非表示/違反報告)
ぼん(プロフ) - 夜空サンさん» コメありがとうございます。!!そう言っていただけると嬉しいです!! (2019年9月25日 8時) (レス) id: ce4986fa2c (このIDを非表示/違反報告)
夜空サン - とても面白いです!更新頑張って下さい!応援しています! (2019年9月25日 7時) (レス) id: 2271f61f59 (このIDを非表示/違反報告)
ぼん(プロフ) - 幻 闇波さん» コメありがとうございます!!!面白くできるよう頑張りますのでこれからもよろしくお願いします! (2019年9月24日 21時) (レス) id: ce4986fa2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぼん | 作成日時:2019年9月24日 11時