104、無防備と無警戒 ページ9
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「あーっ、何でもありません」
「フフン」
信号が青に変わった。
「うぅ。とにかく危険だから戻るんだ」
「あらあら、何なら昨日の懇願をおも」
ブチッ。
ナオミの言葉がまるで電源を落とすかのように切れた。
「ん…？ナオミ？
ナオミ！どこだ？どこに行ったんだナオミ！」
「敵の……攻撃？」
「バカな。何の気配もなかったぞ！ナオミ！」
谷崎は無我夢中で駆け出した。
「谷崎さん！危険です！」
「──どこだい？エリスちゃん。はあ。困ったねえ」
「ナオミを返せ！！」
「あっ…くっ、見つけた！」
「っ……もうっ、二人とも！わたしを掴んで！」
「ッAちゃん」
「危険、だから。わたしの異能力なら、分かるよ、相手の
Aがそう言って、敦は言う通り彼女を掴んだが、周りの見えていない谷崎は
「谷崎くん！」
「待てえええ！」
「遊びましょ」
「「「あっ」」」
ぐわんと視界が切り替わった。
「皆さんよーこそ！アンの部屋へ。あら、やだわ。こんなたくさんの方たちに見つめられて。あたし初対面の方とお話するの苦手なの。
でもダメね。ちゃんと説明しな───」
Aは背後から話す少女に襲いかかった。
無防備だ、確実に捕らえられる…………！？
「なにっ、コイツ……！」
握られた。
大きな手で握られている。即座に足を踏ん張るも、圧倒的な力で掴み上げられた。
完全に油断した……！
「話の途中で遮らないでくださる？」
……？
待って、わたしなんか掴んでる……髪の毛！！
掴んだのは数秒前だから……あと五十秒は確実に異能空間を消せる！
(一日一度、しかもそれ以降は自身の異能力は二十四時間後まで使えなくなるが、相手の身体の一部であれば、身体から離れていても一分以内なら彼女の異能力を発動することが出来る)
ただ、今″人間失格″使うと、異能空間ごと消しちゃうのかな……？なら相手の異能力が分かるまでは使えない……し、ここで使ったあとに起きることにわたしは対応しにくくなっちゃう……。
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R.6 4.20
一日で444hit！？まじですか！目がとび出ました！ありがとうございます！！
R.6 4.22
いっ、いつの間にか、プロローグなどいくつかのお話のハートが30を超えている！？ありがとうございます！！
R 6 4.23
416hit！！一日でですか！？
あわわわわ、ありがとうございます！！
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作者名：ハル | 作成日時：2024年3月20日 6時
