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彼女がギターを鳴らし、流行を意識した方の歌詞で再び歌う。
「あ、いいかも」
「というかメチャうまくない？」
そんな声が聞こえてくる。
歌が終わると思わず大きな拍手が起こった。
やっぱり、こういう歌を皆はもとめてるんだ。
そう思ってAをみると、明らかに不服そうな顔をしていた。
「ちょっと髪を結ばせて」
そう言うと、彼女は髪を素早くポニーテールにまとめた。白いうなじが覗く。
「詩をベースにした方、本気で歌うから」
それから彼女は、まぶたを閉じながらギターを弾いて歌うという器用なことをした。
先ほどとは声の張りから感情の込め方まで、何もかもが違って聴こえた。
声量のある澄んだ声で歌い、オリジナル曲にもかかわらず足を止める人が増えた。
人が人を呼ぶ。
どんどん集まってくる。
というか、これまずくない？
Aの歌声に惹かれて集まる人が想像以上に増えていた。
十数人だった人だかりが、今や倍近くに膨れ上がっている。
「ねぇ、ちょっと抑えたほうがいいんじゃない？」
そんな俺の提案には耳も貸さず、彼女は歌い続ける。
スマートフォンを掲げて俺らを撮影する人も増えていた。
歌い終わった時には喝采と呼んでいいほどの拍手に包まれる。
そんな光景を前にAは得意になったかのような笑みを俺に向けたけど、それとは反対に俺は慌てていた。
この人だかりが原因だろうか、遠くの方で警察がこちらを窺っていた。
俺らの周囲はそれに気付かず、アンコールの声を響かせている。
「ね、阿部くん。やっぱりこっちの歌詞のほうが全然いいでしょ」
「いや、それどころしゃないんだ。あの、警察が…」
「え、なに」
集まった人の声が大きくて、うまく意思疎通ができない。
その間にも、視界の端では警察はこちらを目指している。
俺は急いでギターケースを手に取ると、もう一方のてでAの細い手を掴んだ。
「ちょっと阿部くん？」
「警察が来てる。ほら、早く逃げるよ」
Aの手を引いて俺はそのまま走り出した。
彼女も瞬時に事態を把握したのか、言われるがままに俺に着いてくる。
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蓮和(プロフ) - あやかさん» よかったです^^ おぉ！気に入ってもらえて嬉しいです！またご感想やもろもろよろしくお願いします^^ (3月4日 22時) (
レス) id: 69e5d6eaed (このIDを非表示/違反報告)
あやか - ありましたー！めっちゃ好きな感じのお話でした!!!これからの展開楽しみです！ (3月4日 7時) (レス) id: 61da00fff5 (このIDを非表示/違反報告)
蓮和(プロフ) - あやかさん» そうなんですね… えっと検索して一番上にでてくる目黒さんのお話私のです^^ 分かりにくくてすいません ^^; (3月3日 23時) (レス) id: 69e5d6eaed (このIDを非表示/違反報告)
あやか - すみませんログインがダメで..reoって検索掛けたんですけど、どれか分からなくてもう少し詳しく教えてください🙏 (3月3日 21時) (レス) id: 61da00fff5 (このIDを非表示/違反報告)
蓮和(プロフ) - あやかさん» こちらこそです^^ えっとログインってされてないですよね？それならreoと検索掛けてみてください^^ ログインされているのであればメッセージにきていただけると有難いです！ (3月3日 20時) (レス) id: 69e5d6eaed (このIDを非表示/違反報告)
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