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教本の例題に沿って既にいくつか歌詞は作っていたが、あくまでそれは仮のもの。
本格的に作詞するには、何よりもテーマが重要になる。
Aに希望を聞けば、「特にない」という答えとともに逆に質問されてしまう。
「詩は普段、どういうものを書いてるの？」
「自然のこととか、ちょっと感動したこととか。まぁ、当たり障りのないもの」
本当は自分の内面にまつわることなども書いていたが、それは黙っておく。
「そっか、職員室で聞かせてもらったやつも、自然の景色とか綺麗な言葉で表現してたもんね。というか、よくあんな表現思いつくよね。どうやってるの？」
「詩情って言うんだけど。景色に詩が埋まってるから、それを見つけるっていうかさ」
「……痴 情？ オッケーぐるぐる、痴 情の意味を教えて」
勘違いしたAが、スマホの音声機能を使って人口音声に単語の意味を説明させる。
【 は い 。痴 情 と は、肉 体 的 な 欲 情 に 迷 う 心 の こ と で す 】
「A、スマホの機能で変なの読み上げさせないの。おまけにひどい間違いしてるから」
俺の詩作の話は切り上げ、それから普段バンドで歌っている曲のことを聞く。
選定基準は特になく、バンドメンバーが有名なものを適当に選んでいるということだった。
考え込んでいたAが、「あ、ならさ」と表情を明るくする。
「あの詩でいこうよ。職員室で聞かせてもらったやつ。仮にでもいいから」
「えぇ？ あれを？」
正直な話、あまり気乗りはしなかった。
あくまであれは文藝コンクール用の作品だ。
だが、歌詞作りのコツは早くつかんでみたくもあった。
Aにそれから強く請われたこともあり、仕方なく取りかかる。
楽譜を見て文字数などを確認し、内容を思い出しながら詩を歌詞にしていく。
言い回しや順序を変えて文字数を調整するほか、主題なども加える必要はあったが、思った以上にすんなりといった。
歌詞でいうところの一番がノート上に完成する。
一応こんな感じ、とAにノートを渡す。
彼女は歌詞をじっと見つめていた。
「というか、読んでくれた方が早いんだけど」
「ごめん、そうだよね。えーっと……恥ずかしいからメッセージで送ってもいいかな？」
そんな場面はあったものの、俺が送った歌詞を彼女が機能を使って確認していく。
「うん、大丈夫そう」
彼女がしばらくして自信ありげに頷いた。
「そっか、じゃあどうする？ 音源でも流しながら試しに歌って＿＿ 」
そして、俺がそうやって尋ねようとしていたときに突然、それは起こっていた。
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蓮和(プロフ) - あやかさん» よかったです^^ おぉ！気に入ってもらえて嬉しいです！またご感想やもろもろよろしくお願いします^^ (3月4日 22時) (
レス) id: 69e5d6eaed (このIDを非表示/違反報告)
あやか - ありましたー！めっちゃ好きな感じのお話でした!!!これからの展開楽しみです！ (3月4日 7時) (レス) id: 61da00fff5 (このIDを非表示/違反報告)
蓮和(プロフ) - あやかさん» そうなんですね… えっと検索して一番上にでてくる目黒さんのお話私のです^^ 分かりにくくてすいません ^^; (3月3日 23時) (レス) id: 69e5d6eaed (このIDを非表示/違反報告)
あやか - すみませんログインがダメで..reoって検索掛けたんですけど、どれか分からなくてもう少し詳しく教えてください🙏 (3月3日 21時) (レス) id: 61da00fff5 (このIDを非表示/違反報告)
蓮和(プロフ) - あやかさん» こちらこそです^^ えっとログインってされてないですよね？それならreoと検索掛けてみてください^^ ログインされているのであればメッセージにきていただけると有難いです！ (3月3日 20時) (レス) id: 69e5d6eaed (このIDを非表示/違反報告)
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